NC特集
目次
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スマホで千客万来
これぞ「儲けるシステム」の最前線
消費低迷の時代に7年連続で営業収益を伸ばす良品計画、5年連続で過去最高の全店売上高を記録中の日本マクドナルドホールディングス、「家飲み」ブームに負けず、2010年10~12月期の全店売上高が前年同期を上回った居酒屋大手のワタミフードサービス――。 スマートフォンの急速な浸透によって、モバイルマーケ…
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フリーミアム、到来
クラウドの新たな選択肢
基本は無料、高機能版は有料──。こんなビジネスモデル「フリーミアム」に基づく企業向けクラウドサービスが相次ぎ登場している。時間とカネをかけずに、自社の情報システムを革新するツールとして浮上してきた。 フリーミアムのクラウドサービスは、無料でもれっきとした“商用サービス”。企業利用に十分な機能と品質…
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プライベートクラウド構築指南
成功の秘訣は「作らない」
プライベートクラウドを構築する上での成功の秘訣が見えてきた。それは「作らない」というもの。コンピュータリソースをサービスとして貸し出すプライベートクラウドには「メニュー」「ワークフロー」「運用自動化」が欠かせない機能とされる。これら三つの機能を作り込もう、というのがこれまでの常識だった。この常識が…
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さらば新規開発
「ITリフォーム」で投資効果を最大化
もう新システムを作らない――。これが2011年のシステム構築の姿だ。古くなって傷んだり、住む人の構成や年齢が変化したりするのに合わせて家屋をリフォームするのは、日常生活ではごく一般的。その考えをITにも適用するのが、今年のトレンドになる。 「ITリフォーム」とは、ビジネスの変化に合わせてクラウドサ…
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「動かないコンピュータ」その後
ANA、ソフトバンク、楽天証券… 8社に見る危機回避への挑戦
システムダウンやシステム再構築プロジェクトの中断、不正アクセスによるサービス停止、機密情報の漏洩──。ビジネスにおける情報システムの重要度が高まった今、システムトラブルがビジネスに与えるダメージは計り知れない。それだけに、ユーザー企業のシステム部員やITベンダーの担当者は日々、トラブルを避けるため…
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スマートフォンでシステム革新
導入、開発、運用 20の疑問に答える
スマートフォンが企業の情報システムを大きく変えようとしている。メールやWebの閲覧にとどまらず、情報システムの一部としての利用が始まった。専用アプリケーションを開発することで、活用の幅も広がる。今や数百台規模の導入は珍しくない。 一方で、「全国にある端末をどう管理するのか」「セキュリティに不安はな…
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アウトソーシング、18年目の真実
理想は「システム運用だけ5年」
「アウトソーシング契約の更改率は、ほぼ100%だ」。日本IBMの福地敏行執行役員常務は、こう言い切る。実際、日本IBMはこの3年を見ても、分かっているだけで18社のユーザー企業と大型契約を更新・締結している。「契約当初に掲げたコスト削減目標を達成できた」「更新に伴い、運用業務の委託範囲を広げるとこ…
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市場価値のある資格はこれだ!
2011年版いる資格いらない資格
システムの仕事に役立つ、価値ある資格とは何か──。日経ソリューションビジネス(2009年末に休刊)が2002年から掲載してきた調査企画「いる資格、いらない資格」の2011年版を、一挙公開する。新たにユーザー企業の調査を追加し、バージョンアップした。ITベンダーの技術者/営業担当者、ユーザー企業のシ…
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登場オープンメインフレーム
クラウドブーム、その先に
クラウドを支えるコンピュータの理想型が見えてきた。オープンな製品や技術を使い、メーカーが垂直統合方式で組み上げたコンピュータ。本誌はこれを「オープンメインフレーム」と呼ぶ。必要なソフトウエアとハードウエアをメーカーが選び、組み合わせ、検証したコンピュータである。 満を持して参入したのがオラクルだ。…
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大胆不敵、貪欲の中国 失敗を恐れぬIT活用
国内総生産(GDP)で日本を抜き世界第2位の経済大国となった中国。成長の原動力は、大胆不敵ともいえるIT活用力だ。企業は失敗を恐れず、社外との摩擦も厭わず、ITを駆使して一心不乱に上を目指す。政府は国の競争力強化に向けてリーダーシップを発揮する。成長の恩恵は自国が得るとばかりに、産官タッグで世界に…
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最強のクラウドはこれだ!
4割が採用に動き出したクラウドコンピューティング。今後4年で市場規模は3倍に膨らむ見通しで、既成の大手メーカーから新興のWeb企業まで参入が相次ぐ。 百花繚乱とも言える状況で、時代をリードするベンダーはどこか。各社が提供する多様なサービスのなかで最もクラウドらしいのはどれか――。 こうした疑問に答…
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「クラウド育ち」のOSS、主役に
先端技術を企業情報システムへ
いま、日本の企業情報システムに新型オープンソースソフトウエア(OSS)の波が押し寄せている。 クラウドコンピューティングの世界で磨かれた技術をベースにする「クラウド育ち」のOSSである。代表格が分散バッチ処理ソフト「Hadoop」だ。キー・バリュー型データストア(KVS)や、IaaS(インフラスト…
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本番エンタープライズクラウド
新天地に乗り出すICT企業
「全営業部員の2割をクラウド専任へと移した。全国の年商50億円以上の企業3万社へ、営業攻勢をかける」(日本ユニシス)――。コンピュータメーカーや通信事業者、ITサービス会社などのICT(情報・通信)企業が、ビジネスモデルの再構築へ本気で乗り出した。グーグルやマイクロソフトなどが攻勢を強める中、製品開…
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第15回顧客満足度調査
クラウドが迫る ITバリュー革命
情報システムの価値(ITバリュー)が急速に変化している。変革を迫るのはクラウドの台頭。腰を据えてシステムを企画・開発するよりも、素早く手軽に利用するほうにユーザー企業の力点が移り始めた。これに伴いITベンダーの評価基準も変わる。第15回顧客満足度調査の結果から、ITバリュー革命の最前線を追った。(…
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「一点アシスト」で勝つ
IT投資に再開の動きが見えてきた。景気が回復しつつある今、本業に役立つシステムを開発したいと考える企業が増えている。ただし、これまでのように右肩上がりの成長は見込めず、システム開発に多額の予算が付くとは限らない。できるだけ投資対効果の高いシステムを作りたい。それは何か。特定の場面で、適切な担当者に…
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巨大金融機関、勘定系で続々採用
安くて安心Linux
銀行の勘定系システムにLinuxを採用する事例が、国内で初登場する。証券取引所など、これまで国内では導入が進んでいなかったミッションクリティカル分野で、Linuxの採用が相次いでいる。 大規模なデータベースを含め、数千台のサーバーの“標準OS”としてLinuxを採用しようという企業もある。 今、「…
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舞台はクラウドへ
Java vs .NET
Java vs .NET──。企業のデータセンター内で長年繰り広げられてきた戦いが、いよいよクラウドにその舞台を移す。クラウド大手が、Javaや.NETで開発された業務アプリケーションの“受け皿”となる汎用的なクラウドサービスを次々に開始するからだ。 Java陣営に属するのは、米ヴイエムウェア、米…
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IT革命 第3幕
巨額投資、次は社会インフラだ!
「アラブ首長国連邦のアブダビで220億ドル(2兆円)」「中国の天津は800億元(1兆400億円)」「オランダのアムステルダムが11億ユーロ(1210億円)」――。1000億円を超える注目の巨大プロジェクトが世界各地で始まっている。いずれもITを駆使して、電力や交通、水道といった社会インフラ、そして…
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ITで千客万来
今こそ「異次元コラボレーション」
「コンビニで住民票発行」「空港やゴルフ場の利用者にレジャー保険を提案」「台湾からの旅行者向け決済サービス」――。 業種や国境をまたいで企業や組織が手を組み、ITを駆使して新しいサービスやビジネスモデルを創出した実例である。いずれも、今年に入ってから始まった日本初の取り組みだ。業種や国境を越えて連携…
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まだ削れる 常識破りの運用コスト削減策
運用・保守コストを削減する努力は、これまでも続けてきた。もうこれ以上、減らせない――。リーマン・ショック以降、こうした常識を打ち破るようなコスト削減策を“発明”した企業が続々と現れている。 「雑巾が乾くことなどあり得ない」と考え、運用・保守費を数カ月単位でぎりぎり削るための組織体制を整える企業が出…