NC特集
目次
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インドで鍛えろ!
新人や中堅社員の「IT研修の場」としてインドを選ぶ企業が急増している。今回取材した企業だけで18社。うち11社が昨年から今年にかけて始めた。狙いの一つはグローバル人材の育成だ。ビジネスの海外展開によって情報システム部員が海外に出て行く、オフショア先との意思疎通を図るといったニーズが高まっているためだ…
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システム内製化 再び!
自社開発を強化する12社の決断
金融機関など一部の企業を除き、IT部門の縮小や技術の複雑化を前にギブアップし“絶滅”したかに見えた「システム内製」。ところがここにきて、あちらこちらの企業で“復活”しているのを本誌はキャッチした。時代のあだ花か、それとも大きな潮流となるのか──。インターネット系のベンチャー企業から、伝統的な製造業や…
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ユーザーの言い分、ベンダーの言い分
もう「あうん」は通用しない
ここ1~2年、ユーザー企業とITベンダーの間にすきま風が吹き始めた。「見積もりにやたら時間がかかる」「すぐに契約を持ち出して責任逃れをする」。ユーザーはベンダーの姿勢を非難する。一方で「ベンダー任せの客とは付き合いきれない」との反論も聞こえる。 採算管理の厳格化や工事進行基準の適用によって、ユーザ…
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「道」 今、選択のとき
今、あなたは「何歳」でどんな「仕事」をしているのだろうか。プログラマとしてものづくりに励んでいる人。コンサルタントとして独立を果たした人。世代や業種を問わず、誰しも目標をもってIT業界に飛び込み、腕を磨いてきたに違いない。 IT業界の仕事は面白い。新しい技術が次々と生まれ、それを使って社会や会社、…
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欧米と肩を並べろ!
M&Aが促すシステム大刷新
「業務を標準化して理想の業務プロセスを確立し、ITインフラを統一すべきだ」。今までもさんざん言われてきたことだが、日本企業での成功例は少なく、欧米企業に大きく後れを取っていた。だがここにきて、実際に業務を標準化しシステムの統合をやり抜く日本企業が現れている。きっかけはM&A(合併・買収)の活発化や…
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委託先が信用できない
取引先から預かった43社の個人情報860万件強を漏洩――。大日本印刷が昨年起こした事件は、委託先の管理の難しさを改めて示した。しかも犯人は同社の委託先だった。今年6月に日本情報処理開発協会が明らかにした統計でも、プライバシーマーク(Pマーク)を取得した企業で起きた情報漏洩事故の4割近くは、漏洩元が…
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このベンダーに惚れた
第13回 顧客満足度調査
通り一遍の対応では顧客満足度(CS)は上がらない。それどころか目の肥えた顧客に腹を見透かされ、評価を下げることにもなりかねない――。これが今回の「顧客満足度調査」の結論だ。13回目を迎えた本誌恒例の調査は、新たに官公庁/地方自治体と大学を調査対象に加え、過去最高となる2213件の回答を得た。ITベ…
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ダメシステムでも使わせたら勝ち!
稼働後を想定して利用環境を整備する
事業の最前線にITが活用される今では、ユーザーの要求ははっきりしなくて当たり前。そんな状態で満足なシステムを作るなんて不可能だ。そもそもバグのないシステムは存在しない。仕様面でも品質面でも、何らかの問題を抱えた“ダメシステム”になるのが宿命だ。もはや完ぺきなシステムを目指すのは時間の無駄。経営に貢献…
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「うっかり」ミスは無くせる
あっ、と気づいたときは手遅れだ。運用操作を間違えた、パラメータの変更を忘れた、障害対応を誤った――。作業者の「うっかりミス」によるシステム障害が止まらない。本誌が過去3年に発生したトラブルの原因を調べたところ、全体の半分に達した。作業者を責めたり責任者を処罰したりしても、ミスは減らない。ミスを誘発す…
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“Officeレガシー”は宝に変わる
現場では必須ツールだが、肥大化・老朽化で維持できない―。ユーザーがExcelで作った業務ツール(“Excelレガシー”)、ノーツで作成したデータベースやアプリケーションなどだ。これらは現場にあるレガシー資産。いわば“Officeレガシー”。IT部門には関係ないと切り捨てるのは簡単。しかし、そこには現…
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さらばビル・ゲイツ
ゲームのルールが変わる
米マイクロソフトのビル・ゲイツ氏が経営の一線を退く日が近づいてきた。30年続いた「パソコンとソフトウエア」時代は終わりを告げる。次をリードするのはグーグルなのか。マイクロソフトの連覇はなるか。「ゲイツ後」の世界を展望する。 (玉置 亮太、中田 敦=ITpro)◆「ゲイツ後」の世界◆OSが変わる◆ソフ…
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基幹系の黄金律 7:3
動き出す「パッケージ・ベース開発」
パッケージが7、スクラッチ(手作り)が3。企業が目指すべき基幹系システム構築の“黄金律”が見えてきた。パッケージを適用しやすい業務で使い、残りをスクラッチで開発する単純な使い分けでは7:3を実践できない。パッケージを中心に据えつつ、パッケージとスクラッチのいいとこ取りでシステムを実現する「パッケージ…
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“3ない”からの脱出
信頼されない 相談されない 貢献してない
経営や利用部門に頼りにされ、社業に貢献していることを部員が実感できる──。そんな価値ある存在になることはシステム部門の切なる願いだ。長く続いた地盤沈下にピリオドを打ったシステム部門の最新事例から、すぐに実践できる方策を紹介する。(目次 康男、市嶋 洋平)◆恐れず現場に飛び込む◆ワイガヤで開発する◆積…
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だから部下が「うつ」になる
「心の病にかかったときの勤務先や上司の対応は満足のいくもの」こう感じた人はわずか18.3%--本誌の調査で明らかになった数字だ。心の病を患うIT技術者が増え続ける2大理由は、仕事の困難化・長期化とコミュニケーション・ロスだ。それらを排除すべく、先進企業は対応し始めている。上司および組織は何をすべきか…
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「システム・ダウン」の勧め
今こそ信頼性にメリハリを
システム・ダウンをゼロにする――。すべてのITプロフェッショナルの願いだが実現は難しい。コストや時間が限られている以上、すべてのシステムで100%の信頼性を追求するのは無理がある。ダウンを恐れず、システムごとの信頼性に差を付ける。先進企業は動き始めた。(井上 英明) ◆はっきりしないとお手上げ…
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XPの“次”はVistaか?
選択肢広がる、企業クライアントの移行シナリオ
マイクロソフトが満を持して投入したパソコン用OS「Windows Vista」。出荷開始から1年以上がたち、最初の「サービスパック」が登場した今でも、企業の導入意欲は盛り上がりに欠ける。“現行”の「Windows XP」の販売打ち切りを6月に控え、企業は次のOSに何を選ぶべきなのか。シナリオを探っ…
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【700号記念特集】「創る」 信頼できる社会を求めて
人は創る。自分自身を創る。産業やビジネスを創る。社会や産業を支える基盤を創る。これから先、もっともっと創る。創り続ける。社会が今、一大変革期を迎えているからだ。 「ITによる変革は今からが本番」と社会生態学者ピーター・ドラッカーは指摘した。変革期を乗り切るカギは何と言っても人。自分を創ることができ…
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納得できるITコスト
ベンダーから見積もりを取っても、その妥当性が分からない――IT部門が以前から抱える課題の1つだ。確かに、ITコストは変動要因が多いために相場がない、業界が未成熟、という面はある。それでも、見積もりの基準を提示する、第三者の客観的評価を利用するなど、主体的にITコストの妥当性を把握しようというユーザー…
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IT鎖国の終焉
グローバル・ソーシングの幕開け
国内のリソース、ノウハウしか持たない「日の丸ベンダー」で満足していた企業が海外ベンダーの活用に目覚め始めた。海外拠点のガバナンス強化、機動的なマンパワー調達、先進的なパッケージの導入ノウハウなど、日の丸ベンダーには対応できないニーズが日増しに大きくなっているからだ。 ◆コストだけじゃない!鎖国…
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情報システムも見た目が9割
“リッチ”技術で作る利用者指向アプリケーション
情報システムの良しあしは「見た目」で評価の大半が決まる。画面の見栄えや操作性、応答速度が劣るシステムは、利用者に使ってもらえない。三菱UFJフィナンシャル・グループやアスクルなどの事例を基に、Webの利点とクライアント/サーバーの使い勝手を兼ね備えたシステムを作る道筋を探った。 ◆最新のシステ…