NC特集2
目次
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モバイルが全てを飲み込む
エンタープライズにシフトするMWC2014
2014年2月24日から27日までスペイン・バルセロナで開催された世界最大のモバイル関連の展示会・カンファレンスである「Mobile World Congress 2014」(MWC2014)。この巨大イベントがスマートフォンの普及やM2M(マシン・ツー・マシン)の導入機運を背景に、あらゆる産業を巻…
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攻めの「レガマイ」
メインフレームからオープン系のシステムに移行する「レガシーマイグレーション」が、再び盛り上がりを見せている。従来のようにコスト削減や老朽化対策といった守りの理由ではなく、海外進出やM&A(合併と買収)、各種制度の変更など、ビジネス環境の変化に強いIT基盤に刷新するといった“攻め”の姿勢が鮮明だ。今ど…
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“失敗”が鍛える システム運用力
検証 その後の「動かないコンピュータ」
システムトラブルの原因として今も多いのは「ヒューマンエラー」と「想定不足」。これらは組織を挙げた取り組みで予防・軽減できる。「動かないコンピュータ」を経験した企業や組織はどのようにして“失敗”を糧にシステム運用力を向上させたのか。六つの事例を基に検証する。(玄 忠雄)
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「攻撃者」を新技術で超える
企業や組織を狙うサイバー攻撃が相次いでいる。ベンダー各社は、対策製品を多数提供しているが、攻撃が巧妙化している現状では、対応できないことがある。だが、防御側は手をこまねいている訳ではない。攻撃者を“超える”ための新たな技術を日々開発している。その一例が、不審な通信や機械学習で新種ウイルスを検出する技…
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「クラウドが安い」は本当か
到来、IoT時代―社会インフラ編
「自家用車」を購入するのか、それとも「タクシー」を利用するのか。コンピュータリソースを自前で調達する「オンプレミス」と、ベンダーに借りる「パブリッククラウド」では、それと同様の違いがある。何かと維持費のかかる自家用車に比べ、タクシー利用は手軽で安価だ。しかし、そんなタクシーも使い方を誤れば高くつく。…
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変貌する交通・水道・電力
到来、IoT時代―社会インフラ編
交通、水道、電力といった日本の社会インフラが悲鳴を上げている。財政逼迫により十分な投資ができずに更新が滞り、少子高齢化に伴って運営ノウハウも失われつつある。これを打開する鍵が「Internet of Things(IoT)」。インターネットでつながった様々なものから情報を吸い上げて分析し、社会インフ…
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UXを経営の武器に
データの正確さやリアルタイム性高める
使いやすさや心地よさによってユーザーへの提供価値を高めるUX(ユーザー体験)。だが、UXがもたらすのはそれだけではない。ユーザーが使いやすいシステムは、企業経営の根幹となる「データ」の正確さやリアルタイム性を高めることに直結する。経営にとってデータがかつてより重視される時代、UX重視を打ち出すBto…
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尖った事業は顧客と創る
ITベンダーが仕掛ける異業種コラボ
富士通、NEC、日立製作所、日本IBMといったITベンダーが顧客企業などとコラボレーションすることで新たなビジネスを続々と立ち上げている。単に顧客の新規事業を支援するのではなく、リスクを取って自らの事業として推進しているのが特徴だ。顧客などとの異業種コラボにより、これまで無かった斬新なビジネスも生ま…
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「8.1」が本命だ
Windows XPから8系への移行を加速
法人PCのWindows XPからの移行がなかなか進まない中、米マイクロソフトは2013年10月17日(日本時間)、Windows 8.1を正式公開した。「SP1」相当のバグ修正に加え、操作性を改善。セキュリティの強化など、企業のモバイル活用を促す機能も追加した。脱XPの“本命”と目される8.1での…
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イプシロン、ITの全貌
ノートPCで「モバイル管制」を実現
9月に打ち上げに成功した日本の新型ロケット「イプシロン」。その真髄は、ITをフル活用してコストを劇的に削減したことにある。システムの設定ミスによる打ち上げ延期の経緯や原因も含め、ITで完全武装したイプシロンの全貌を紹介する。(編集委員 木村 岳史)
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インメモリーで“即断即決”
DB製品の「OLTP/DWH統合」が現実に
過去の売り上げ実績ではなく、直近の売り上げデータを分析し、発注量を調整する―─“即断即決”に挑む企業が増えている。実現のポイントは、判断に必要なデータを全て集め、インメモリーで高速処理することだ。最新のデータベース製品は、オンライントランザクション処理(OLTP)と、データウエアハウス(DWH)の両…
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第7回 クラウドランキング
セキュリティ重視で最新サービスを評価
7回目となる今回は「ベストサービス」でテラスカイの「SkyOnDemand」などのサービスが、「ベストブランド」でSAPジャパンが初めて選出された。クラウドサービスはサイバー攻撃に頻繁に見舞われるようになった。今回もセキュリティを重視して、各社の最新サービスを評価した。(干場 一彦)
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日本を守る「七人の侍」
ホワイトハッカー、インスペクター、ゲートキーパー……
セキュリティエンジニア──。サイバー攻撃の脅威にさらされる日本の企業にとって、いざという時の守り神といえる。だが、機密性が高い仕事を担い、さらに緊急の時しか注目が集まらないだけに、ユーザー企業にとっては謎に包まれた存在でもある。そこで本誌は、日本で活躍する35歳以下の若手セキュリティエンジニアの素顔…
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決め手は異能のベンチャー
独創性やフットワークの軽さ、発想力――。大手にない強みを持つ異能のITベンチャーとタッグを組み、新たな事業やサービスを実現する企業が急増している。各社は、新ビジネスの決め手となったベンチャーをどう選び、活用に至ったのか。JTBやイオンなど6社の事例から極意に迫る。(岡部 一詩)
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「オープンデータ」は宝の山
主要4陣営を3本勝負で徹底比較
行政や公的機関などが業務で蓄積した情報を、利用しやすい形で広く公開する「オープンデータ」。地域情報や過去の気象情報の公開をきっかけに、日本でもビジネス活用が加速し始めた。一方で、行政機関には「あと一押し」でオープンデータに生まれ変わる膨大な情報が眠っている。米国など先進事例と比較しながら、日本版オー…
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ネクストCIOの条件
龍馬のごとく
CIO(最高情報責任者)の役割が急速に変わりつつある。ITガバナンスの守護者から、新規事業の創出などビジネスの変革に向けて、社内外の人や技術を結び付ける“動くCIO”へ。その新たなロールモデルは、混迷の幕末にあって目指すべき道筋を示し、利害の異なる勢力を結び付けて新時代へと導いた坂本龍馬に求めること…
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クラウドOSって何だ?
主要4陣営を3本勝負で徹底比較
クラウドを構築するためのソフトウエア群が「クラウドOS」の名の下、メーカーやクラウド事業者の垣根を越えて共通化し始めている。クラウドOSが共通化することで、ユーザーは異なる事業者のクラウド上で同じ運用管理手法を適用でき、クラウド事業者による「ロックイン(囲い込み)」を回避できるようになる。主要4陣営…
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磁気テープ、まさかの復権
国産の技術革新で「1巻35TB」へ
データ保存手段として、既に過去の遺物と思われていた「磁気テープ」の生産量が急回復している。ここ数年で急速に大容量化し、主に海外で需要が伸びているためだ。復権の背景には日本のメーカーによる技術革新があった。クラウドやビッグデータでも活用が進む磁気テープの最新動向を解説する。(中田 敦)
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すごいデータセンター
MSやフェイスブックが示す未来像
いま世界中で、クラウド事業者による巨大データセンター(DC)の建設ラッシュが続いている。クラウド事業者が造るDCは、従来の企業向けDCとは異なる予想外の進化を遂げている。その進化の一端を、マイクロソフトやフェイスブックなどが明かし始めた。彼らの「すごいデータセンター」からは、DCの未来像が浮かび上が…
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急げ 消費税対策
「9月30日」までが勝負
17年ぶりの消費税率改定が刻一刻と近づいている。2014年4月1日に現在の5%から8%に、2015年10月1日には10%に引き上げられる見通しだ。情報システム部門は2段階の増税に加え、同時に施行される軽減税率や経過措置への対応が必須となる。「影響は軽微」「ベンダーに任せれば大丈夫」といった認識は大間…