NC特集2
目次
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トレーサビリティの舞台裏
食品関連企業がトレーサビリティ(生産履歴の追跡)システムを続々と稼働させている。相次ぐ不祥事で失った「食の安全性」に対する消費者の信頼を取り戻すためだ。だが、システムの構築は意外に難しい。システム化の舞台裏を探った。
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ERP,もう一つの選択肢
国産パッケージはこんなに使える!今どきの基幹系システム構築は「早く・安く」が当たり前。その強力な武器となるERPパッケージ(統合業務パッケージ)は「第2次プーム」を迎えている。だが、SAPやオラクルなどの海外製パッケージは必ずしも日本企業のニーズに合っていない。そこでもう一つの選択肢として、「国産パッケージ」が急浮上してきた。基幹…
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完遂プロジェクトの研究【特別編】
広島銀行/福岡銀行
追跡! 史上最大の共同化プロジェクト広島銀行と福岡銀行は今年1月、情報システムのほぼ全体に及ぶ共同化プロジェクトを完了した。構想から4年、開発費用180億円、開発工数1万3000人月という、地銀の共同化ではかつてない規模のプロジェクトに、両行は一丸となって挑んだ。 共同化構想の誕生(1999年2月~5月) 勘定系を巡り両行が決断 共同…
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5年後,メインフレームはなくなる
「基幹系システムが稼働しているメインフレームをどうするか」--。今やユーザー企業の多くが、新規システムはオープン系で構築している。「可能ならオープン・システムで染めたい」というニーズは高い。将来的にメインフレームを撤廃するユーザー企業は増える。そうして5年後、“メインフレーム”は消滅する。
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マイクロソフトの憂鬱
右肩上がりの急成長を続けてきたマイクロソフト日本法人(MSKK)は今、創業以来最大の壁にぶつかっている。サーバー製品を中心とする業績不振、オープンソースの脅威、社員の士気低下…。阿多社長は歴代の日本法人社長で最も多くの悩みを抱える。実態があまり知られていないMSKKで何が起きているのか、この状況に対…
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IP電話,コスト削減の条件
従来型の構内交換機(PBX)を置き換える「IPセントレックス」サービスや、050番号を使った着信が可能になり、企業がIP電話を導入する環境が整った。しかし安易な導入はコスト増を招く。IP電話への移行で、コストが削減できる条件を明らかにする。
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Windows Server 2003導入決断のポイント
サーバー用Windowsの新版「Windows Server 2003」が4月にも登場する。処理性能の改善、運用管理の負担軽減といった現状の課題を改善したことに加え、大規模システムへの適用やWebサービスの積極活用を容易にするなど、将来を見据えた改良も施した。2003がユーザーにもたらすメリットは何…
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オープンソースで自立せよ
IT覇権主義に挑む地方自治体地方自治体が続々とオープンソースの旗の下に参集している。大手ベンダーに支配された商慣習やコストの不透明さと闘い、地域のIT産業を活性化するための挑戦が始まった。先行する自治体では設計や開発作業に着手。入札慣行や地場ベンダーのスキルなど、表面化した問題の克服にも取り組む。オープンソースの活用はNPOや…
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Lyeeの謎に迫る
革命的なソフトウエア開発手法か、単なるデマカセか? カテナが提供する「Lyee」にはいまだに“謎”が多い。登場から4年を経て、ようやくその実態が見えてきた。総力取材でLyeeの正体に迫る。 Part1 これがLyeeの実像だ Part2 普及までの道は険しい
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ITプロ列伝【若者版】
ニッポンのITの将来を担う精鋭たちユーザーの情報システム部門は、規模縮小を余儀なくされるところが相次ぎ、元気がない。IT業界を見わたすとベンダーの業績はさえない。 そんな中でも、自分自身の仕事を見つめ直し、正面から自分や組織を改革しようと気をはく若手エンジニアたちがいる。10年後、20年後のニッポンのITを支えるのは、いま30歳前…
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強い企業のIT戦略【特別編】
ボーイング IT戦略の全貌「シンプル」、「スタンダード」、そして「フロンティア」!)!)。これが米ボーイングの情報化戦略の基本方針(ポリシー)だ。これらの方針に沿って、6000人の情報システム担当者が整然と情報化を進める。外部ベンダーの利用は極力避ける。社内システムの統合/連携や取引先との情報共有を目指して、利用技術の標準化…
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完遂プロジェクトの研究【特別編】
損保ジャパン
システム全面刷新の軌跡損害保険会社大手の損害保険ジャパンは、2002年7月の会社誕生に向けて「4大プロジェクト」を敢行。二つの業務システム、システム基盤、ネットワークの全面刷新を成功させた。4社合併に伴うシステム統合作業を同時並行で進めるという“悪条件”をはねのけ、スケジュール通り設計から稼働までを17カ月でやり遂げた。…
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電子自治体 混迷から再スタート
“オープンソース”に向かう電子自治体のシステム開発が来年度から本格化する。総務省は28億円を投入、都道府県が分担して開発し、システムを全国の自治体が無償で利用できるようにする。こうして開発コスト削減とシステムの標準化を図る。ただし、まだ要件定義や開発基盤が不十分。早急にこれらの整備に着手すべきだ。 2003年度からプログラム…
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EJB“超”先進企業サントリー
「ソフト部品の再利用」はシステム産業にとって永遠のテーマだが、まだ大きな成果は見られない。そのなかでサントリーは、Javaを使ったソフト部品の標準「EJBコンポーネント」によるシステム構築を全社展開、すでに複数のシステムを稼働させた。再利用を促進するための徹底した仕組み作りも類を見ない。このEJB超…
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顧客情報は「両刃の剣」
顧客の属性や取引履歴などの情報を収集・分析し、“個客”サービスに生かそうとする企業が増えている。しかし一歩間違えば、顧客の満足度を高めるどころか、プライバシ侵害につながりかねない。先進ユーザーはこのジレンマにどう立ち向かっているのか。JCB、スルガ銀行、高島屋などの取り組みを追った。
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プロジェクトマネジメントの“力”を測れ
世界最大のプロジェクトマネジメント推進団体「PMI」は、プロジェクト・マネジャ個人の適格性を自己評価するための基準「PMCDフレームワーク」を9月に公表。10月には“組織力”を測るための基準「OPM3」の概要を明らかにした。米国取材を基に、最新動向を報告する。
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「ごま粒チップ」で究極の顧客サービスを目指せ!
ごま粒大のICチップが、顧客サービスに“革命”を起こそうとしている。売上高の劇的向上を狙って、アトリエサブ、春雪さぶーる、オンワード樫山などの企業が一斉に動き出した。
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「自律コンピューティング」への挑戦
研究と製品開発の最新動向を探る情報システムは複雑になる一方で、その信頼性を維持することが不可能になりつつある。これではITの発展はありえない。この大問題への回答が、「オートノミック(自律)コンピューティング」である。生物の自律神経系の仕組みを情報システムに導入、システムが自分で障害を修復したり、変化に適応できるようにする。提唱者…