NC特集2
目次
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Big Data争奪 データベース陣取り合戦
ビッグデータ(Big Data)の活用に照準を合わせ、データベース製品の機能強化が進んでいる。Volume(量)、Velocity(頻度)、Variety(多様性)というデータ特性に応じて、カラム型やインメモリー技術などを使い、高速処理を実現する。非構造データの活用では、NoSQLにも出番がある。ビ…
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「プロマネ義務」って何だ!
スルガ銀-IBM裁判で見えた渦中の新ルール
「プロジェクトマネジメント(PM)義務」と、それに対応するユーザー企業の「協力義務」。この二つの新たな義務は、これまでの業界常識を大きく覆す可能性がある。システム開発委託における契約の前提条件が変わるだけでなく、ITベンダーとユーザー企業の関係を見直す契機にもなる。どんな行為がプロマネ義務違反に当た…
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みずほ、復活への再挑戦
システム全面刷新・統合をなんとしても成功させ、信頼回復に努めたい――。2度の大規模システム障害を引き起こしたみずほフィナンシャルグループのシステム関係者が、重い口を開き始めた。みずほがシステム関連の個別取材に応じるのは、2011年3月のトラブル以後、初めてのことだ。 みずほは1年間がかりで再発防止…
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中国の“安全地帯”はどこ?
先行ユーザーが明かすデータセンター選びの勘所
「ネットの検閲かもしれない謎の通信遅延が発生」、「人民解放軍が守るデータセンター(DC)がある」──。中国でいち早くDCの利用を始めた日系企業からは、驚きのエピソードが飛び出す。中国へ進出する日系企業が相次ぐなか、現地の業務システムを安全に管理・運用するDC探しに乗り出す企業も増え始めた。だが、中国…
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IT部門を強くするリーンスタートアップ
新たな製品やサービス、事業を素早く確実に開発する「リーンスタートアップ(Lean Startup)」と呼ぶ手法を採用する企業が相次いでいる。情報システム部門にとっても強力な武器になる。「ビジネスに直結したシステム」作りに役立つだけでなく、ビジネスモデル作りに貢献できるからだ。先行企業の取り組みを中心…
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スマホで加速 「O2O」の威力
スマートフォンの急速な普及が、企業に新たな競争軸をもたらしている。オンライン・ツー・オフラインを意味する「O2O」だ。スマホを活用することで、実店舗にネットの顧客を誘導することが容易になり、マーケティング手法も進化する。新たなビジネスチャンスを開拓する先進企業を追った。(小笠原 啓)
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ミャンマーでオフショア開発
知られざる「最後のフロンティア」の実力
長年の「鎖国状態」から目を覚まし、民主化と経済開放路線を打ち出したミャンマー。豊富な天然資源、潜在的な消費市場など、「アジア最後のフロンティア」として、世界中で注目度が急上昇している。実は日本のIT産業にとっても、極めて重要な国となる可能性を秘める。その実態を探るべく、記者は最大都市ヤンゴンへ飛んだ…
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驚異の「スマホ世代」
10年後を支えるIT人材はこう育つ
1996年前後に生まれた中学・高校生。PCはもちろんスマートフォンを身近に感じ、当たり前のようにITを使いこなす「スマホ世代」こそ、10年後に企業のIT活用を背負って立つ“宝”だ。彼ら・彼女らの可能性の芽を摘むことなく、いかに戦力となるIT人材として育成するか。喫緊の課題に向けた取り組みが始まってい…
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「ムダの最適化」に挑む
“想定外”が変えたSCM新常識
SCM(サプライチェーン管理)の常識が変わりつつある。従来は「悪」とされてきた在庫をあえて積み増すというものだ。震災や洪水、需要の急変動といった想定外の事態に対応するのが狙いである。先進企業は在庫を増やすだけでなく、ITを活用して在庫の持ち方やコストを適切に設定する「ムダの最適化」に挑んでいる。先行…
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ITで東北復興
「医食住」で始まる被災地の挑戦
ITによる農業や漁業の生産性向上、エネルギー問題への対処、医療体制の維持──。東日本大震災からの復興を契機に、従来の課題を克服しようとする挑戦が東北で始まった。足元の現実は厳しく、手っ取り早く解決する方法はない。だが、被災地での前向きな取り組みの一つひとつが、未来の日本へとつながっていく。(宗像 誠…
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ソーシャル×情報システム
「個」に近づく新世代ITの実像
ソーシャルメディアと企業情報システム。現状では縁遠い両者が組み合わさろうとしている。実現できるのは「個」に近づくシステムだ。一般消費者に限らず、従業員、取引先の担当者といった一人ひとりと直接つながり、企業活動に生かす。あらゆるシステムがソーシャルメディアを組み込む可能性もある。ソーシャルメディアを他…
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プライベートクラウドの値段
プライベートクラウドを構築する動きが中堅中小にも広がってきた。セルフサービスポータルや管理機能を盛り込むことは容易になった。しかし、“身の丈”を見極めなければ値段に見合わない。スモールスタートと運用コストの抑制が成功の秘訣だ。(森山 徹)
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アップルとの正しい付き合い方
業務システムでの活用事例が急増している「iPhone」や「iPad」。これらが主に消費者向けの製品であることを忘れてはならない。アップルはiPhoneやiPadに関する企業向けのサポートサービスを提供していないからだ。企業がアップル製品を利用する際の六つの課題と、正しい対処法を見ていく。(中田 敦)
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支援体制の拡充が奏功 実績の大手が地力みせる
第4回 クラウドランキング
クラウドの「ベストサービス」に名を連ねたのは、日立製作所や富士通、NTTコミュニケーションズといった大手ITベンダー。「ベストブランド」には、グーグルやセールスフォース・ドットコムなど、常連企業が並んだ。(玉置 亮太)
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IT部門ビフォーアフター
戦略部門へと変貌遂げた5社
情報システム部門(IT部門)は経営・ビジネスに貢献する戦略部門に変わらなければならない。だが、やり方を変えられない──。こうした企業が多いなか、改革を成功させた例が出てきた。強いリーダーシップのもと、新技術・新手法を駆使したり利用部門を巻き込んだりして変貌を遂げた5社の「ビフォーアフター」に迫った…
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日立が8部門で首位 現場の声聞き弱み補う
第14回 パートナー満足度調査
ソフト会社やシステムインテグレータなどにメーカー/通信事業者の満足度を問うパートナー満足度調査。14回目となる今回は、「PCサーバー」「シンクライアントシステム」「統合運用管理ソフト」など、8部門で日立製作所が首位に立った。シスコシステムズの躍進も目立つ。新設した「TV会議/ビジュアルコミュニケーシ…
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“持たない”プライベートクラウド
ユーザー企業がIT資産を持たずに、「プライベートクラウド」を構築できる時代がやってきた。複数の企業でサーバーなどを共用するパブリッククラウドのサービスで、自社独自のクラウドを作り込める付加機能が充実してきたからだ。システムの柔軟さと運用コストの削減を両立できる最新のクラウドサービスを紹介する。(玄 …
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業務を変えるコンシューマーIT
コンシューマー(消費者)向けITの考え方を企業ITに生かす「コンシューマライゼーション」が、日々の業務を変えつつある。社員の生産性や仕事への満足度を高める手段として、これまでにない成果を上げ始めた。(浅川 直輝)
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ITで世界を目指す
7人の挑戦者
今の日本が最も必要とするもの、それは「挑戦心」だ。ITを活用して新たなビジネスを創る意欲が、ユーザー企業とITベンダーの区別なく、全ての企業に強く求められている。前例にとらわれずに新サービスや新製品を生み出し、世界を変えていく。イノベーションを通じて社会の新陳代謝を促すことが、日本を活性化するカギと…
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中国が欲しがる日本のIT力 日中IT企業、協業が活発化
急拡大する中国市場にITサービスやソリューションを売り込め――。日中のIT企業が続々と手を組み始めている。中国のIT企業が狙うのは、日系IT企業が抱える業種別ソリューションや開発ノウハウなどの吸収だ。協業は具体的にどのような展開を見せているのか。どんな課題に直面しているのか。現地の最新状況を追う。(…