NC特集2
目次
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東証に見る、ビジネス変革の進め方
カギは三つの「スピード」に
新型の株式売買システム「arrowhead」を稼働させてから1年、東京証券取引所は同システムとそれを使った新サービスにより、新しい顧客を呼び込み、新たな収益源を得た。東証の取り組みから、最新のITを駆使したビジネスモデル変革の進め方を探る。カギは、「処理性能」「意思決定」「顧客ニーズの反映」という三…
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クラウド先進ユーザー事例に見る
PaaS/IaaSを選んだ理由
PaaS(プラットフォーム・アズ・ア・サービス)やIaaS(インフラストラクチャー・アズ・ア・サービス)を使うユーザー企業が、日本でも増えている。PaaSやIaaSにはそれぞれ特徴があり、ユーザーはその見極めが欠かせない。先進ユーザーの事例を基に、PaaS/IaaSの活用ポイントを解説する。(中田 …
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プライベートクラウドで災害対策
仮想化が「保険料」を下げる
プライベートクラウドで災害対策を実施するユーザーが増えてきた。ディザスターリカバリーの仕組みに仮想化技術を活用していることがポイントだ。プライベートクラウドの中で仮想マシンを移動させることにより、「復旧時間の短縮」や「待機サーバー台数の抑制」を実現。従来より手軽になってきた災害対策の最新手法を探る。
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ミッドマーケットの攻防
新体制で需要掘り起こす大手3社
ミッドマーケット(中堅・中小企業向け市場)でのシェア拡大を狙い、富士通、NEC、日本IBMの3社は、過去何度も事業戦略を描いてきた。しかし、シェアはちっとも増えず、捨てられた戦略の屍が積み重なるばかりである。追い打ちをかけるように、クラウドの波が体制改革を促す。3社の新戦略は、また画餅に帰すのだろ…
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新型プライベートクラウド登場
運用・保守費7割減の事例も
プライベートクラウドに新型が登場した。新型は、ユーザー企業のデータセンターにITベンダーがプライベートクラウドを構築。ITベンダーの資産であるハードやソフトをユーザー企業は従量制課金で利用する。「ハードやソフトを所有したくない」「データを外部に預けたくない」というユーザー企業の二つの要求を同時に満た…
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高速に開発、柔軟に変更
エンタープライズRubyの真価
日本生まれのプログラミング言語「Ruby」を、業務システムに採用する事例が増えている。プログラムを素早く開発することが可能で、後から柔軟に変更できることがRubyの特徴だ。システムを安定稼働するための環境も整い始めた。エンタープライズに浸透し始めたRubyの実態と、使いこなすポイントを解説しよう。(…
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キーボードはもういらない
音声や脳波でシステムを動かす
情報システムを操作するためのユーザーインタフェース(UI)が急速に進化し始めている。音声や視線、さらには脳波を使ってPCを操る技術が登場した。映画やゲームの世界だけの話ではない。いち早く新しいUIを採用して、業務に役立てている企業も現れた。(福田 崇男)
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クラウドサービスの利用実態調査
トレードオフ思考でクラウドと付き合う
コスト削減を優先するために、システムの稼働率を下げる。素早く利用し始めるために、システムの機能を最小限に抑える──。クラウドサービスを上手に利用するには、何かを優先し何かを割り切る「トレードオフ思考」が不可欠だ。266社の調査結果から、クラウドサービスとの上手な付き合い方を探る。(目次 康男)
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アプリケーションの自動生成に挑む
南米のツールを基幹系に活用
「設計情報を入力すればプログラミングせずにアプリケーションを100%自動生成できる」とうたう開発支援ツールがある。「GeneXus(ジェネクサス)」だ。知名度の低いツールであるものの、国内での利用企業は100社を超えたという。GeneXusを活用し、基幹系システムを構築するユーザー企業も出てきた。な…
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グローバル企業に変身できるか
国産メーカー3社、最後の挑戦
国産メーカーから、グローバルメーカーに変身を遂げる――。円高の逆風が吹き荒れるなか、NEC、日立製作所、富士通がそろって、海外事業の強化に挑んでいる。低迷する日本市場だけを頼っていては未来はないとの危機感からだ。取り組みの成否は、多くのユーザー企業のIT戦略に大きな影響を及ぼす。過去の失敗を糧にでき…
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最新のクラウド技術を解剖する
設計者が明かす基盤の実像
数千万~数億人が利用する巨大クラウドサービスの内側は、どうなっているのか――。米グーグルや米フェースブック、米セールスフォース・ドットコムなど大手クラウド事業者のアーキテクトが米国で開かれた学会で、自社のデータ処理基盤の詳細を明らかにした。学会を現地取材して分かった事実や独自取材を基に、各社のクラウ…
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企業に“溶け込む”iPad
サービス創出の武器に
アップルの携帯情報端末「iPad」を、企業が導入する動きが活発になってきた。業務効率化やコスト削減、新サービスの実現などに力を発揮し始めている。携帯電話やノートPCを置き換えるのではなく、情報システムのなかで新たな役割を担う形で利用するケースが多い。その潜在能力を、先進事例から探った。(福田 崇男)
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「Office 2010」は必要か
PC、Web、モバイルのコラボに新機軸
今夏から企業でも導入が本格化する「Office 2010」。マイクロソフトはクラウド時代の情報共有基盤とアピールする。一方で過半数の企業が使っているのはOffice 2003以前。バージョンアップはしたくないのが本音だ。移行の手間とコストをかける価値が、Office 2010にはあるのか。Web版、…
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2009年度ソリューションプロバイダ業績ランキング
主要142社の実力を徹底比較
ハード/ソフトウエアメーカーを除く主要ITサービス会社(ソリューションプロバイダ)の2009年度業績は厳しい結果となった。売上高を伸ばした企業は2割にも満たず、全体で7.6%のマイナス成長だ。本特集は、「成長性」や「収益力」、「生産性」、平均給与、役員報酬などの面からITサービス会社の実力を分析、…
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“見えない”が最も怖い
IT犯罪最新事情
リスクは「見えない」ことが一番怖い。これはシステムのセキュリティにも当てはまる。ここ最近、IT犯罪者は攻撃を見えにくくするための工夫を凝らしている。特にウイルスを使った攻撃はその傾向が強い。企業は気付かないうちに攻撃を受け、発覚したときには大事に至っている可能性がある。対策を取るには、敵であるIT犯…
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HTML5の衝撃
Webはアプリケーション基盤に
Webの次世代標準仕様である「HTML5」が、にわかに注目を集めている。HTML5は単なる仕様改定にとどまらない。Webの弱点を解消し、あらゆる情報システムの基盤へとバージョンアップさせる力を秘める。企業とIT業界に大きな利点をもたらすHTML5は、一方で波紋も引き起こしている。HTML5のインパク…
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スマートフォンが業務端末の主役に
企業利用で大ブレイクの兆し
スマートフォンを業務用端末として導入する企業が相次いでいる。iPhoneやAndroid端末、Windows phoneなど、端末の種類が豊富になってきた。スマートフォンでできる業務アプリケーションが充実してきたことも、企業への普及を後押しする。携帯電話事業者はソフトウエアベンダーやシステムインテグ…
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6000社に広がる「電子手形」
資金調達の仕組みを変える
10月からトヨタグループが利用を予定するなど、紙の手形を電子化した「電子手形」が急速に普及している。印紙代や事務処理コストが減らせる、分割譲渡が可能なため信用力の高い大手企業の手形が直接的な取引のない中小企業にも流通しやすい、といった利便性が受けている。先行して電子手形のサービスを提供する三菱東京U…
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徹底検証、ソフト料金
仮想化・クラウド時代の最適解を探る
サーバー仮想化やクラウドコンピューティングが急速に企業に浸透している。こうした変化に合わせて、ソフトメーカー各社はOSやミドルウエアなどの料金体系を見直しつつある。ところがシステム基盤技術が進化するスピードはそれを上回る。ハードウエア、OS、アプリケーションサーバー、データベースなどを組み合わせて拡…
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逆襲のシャープ
ポスト亀山、堺工場は最先端ITで実現
「ITなくして最先端のモノ作りなし。最先端のモノ作りなくして世界では戦えない」。シャープは、こう考えた。営業利益の10倍に相当する5000億円を投じて、堺市に次世代工場を建設・稼働。世界で初めて「第10世代」と呼ぶ大型液晶パネルを生産する。生産活動の徹底した自動化、無人化、リアルタイム化を実現。シス…