NC特集2
目次
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米国流「チェンジ」の進め方
国防総省などに学ぶ、IT部門改革の勘所
年間IT予算が3兆円を超える世界最大のシステム部門トップ、累計4億人の個人情報を管理する政府機関のCIO(最高情報責任者)、世界最大規模の“保険会社”のCIO――。巨大なシステム部門の上に立つ人物は、組織運営においてどんな悩みを抱えているのか。 取材を通じて得た答えは、次のようなものであった。「シ…
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あなたの会社は何位?
本邦初「IT業界 就職人気ランキング」
就職情報サイト「みんなの就職活動日記」が、国内で初めてIT業界(ネットビジネス企業を含む)に特化した就職人気ランキング調査を実施した。学生から見た自分の会社の“魅力”は、全業種・業態を対象にした就職人気ランキングだけでは分からない。2011年春卒業予定の学生に、自分の会社はどれくらいの人気があるのか…
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訪れる“クラウド+”の時代
国産IT企業には好機
現状のクラウドコンピューティングは過渡期にすぎない。クラウドはやがて、業務とのつながりを深め、様々なデバイスと融合し、社会に不可欠なインフラとなる。いわばクラウド+(プラス)へと進化していくわけだ。クラウド+の時代には、海外の企業に後れを取っていた日本のIT企業にとっての好機が訪れる。(マッキンゼー…
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iPhoneで音声認証を実現
使えそうな技術はまず試す
AIGエジソン生命保険が、スマートフォンや音声認識ソフトといった新技術を積極的に採用している。「実績がないから」と敬遠するのではなく、国内初、業界初のメリットを重視し、業務改革に生かす。技術の採否は短期間のプロジェクトで検証。スモールスタートでリスクの低減を図っている。(福田 崇男)
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Amazon EC2に見る
最先端クラウドの条件
本当のクラウドは、単なる仮想サーバー貸しとは異なる。クラウドコンピューティングのパイオニア的サービスである「Amazon EC2」と、日本の同種サービスを比較すると、その差は明白だ。EC2が示す“あるべき最先端クラウド”の八つの条件を示す。(中田 敦)
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グリーンIT八つの疑問
情報システム部門は何をすべきか
「グリーンIT」を旗印として、企業に省エネ法などの法規制強化への対応、排出量取引や地球温暖化対策を迫る動きが現実味を増してきた。環境対策は、コスト削減や売り上げの増加と肩を並べる経営課題になりつつある。では情報システム部門はいま何をすべきなのか――八つのQ&Aで解き明かしていこう。(福田 崇男、高木…
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IT企業29社トップ年頭所感
強烈な危機感と飛躍への挑戦
出口の見えない不況に対する危機感と、それを乗り越えるための変革意識―。主要IT企業29社の経営トップは、2010年に勝負をかける。勝敗を分けるのは実行力である。経営トップは自身の想いを全社員にきっちりと伝え、顧客にとって価値のあるパートナー企業に変身させなければならない。有言実行できるかどうか要注目…
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新春CIO特別座談会 体質改善、連携強化、インフラ再考
コスト構造も継続して見直すべし
利用部門の“御用聞き”体質から脱却する。ユーザー企業同士で手を組み、ITベンダーに対する交渉力を高める。経営環境の変化に柔軟に対応できるシステムインフラを整備・維持する――。オリンパス、セブン&アイ・ホールディングス、大和証券のCIO(最高情報責任者)の議論から、システム部門が今年注力すべきテーマが…
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みずほー東証、400億円裁判の教訓
「運用軽視」は致命傷
ユーザー企業もIT企業も、いますぐシステム運用を強化しなければならない――。たった一つのソフトのバグが400億円超の損失につながったみずほ証券と東京証券取引所の誤発注裁判は、システム運用の大切さを改めて示した。裁判関係者とIT業界の有識者への取材を基に、12月4日の判決が示す教訓を探る。(大和田 尚…
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「次世代社員」がやってきた
企業ITに発想の転換を迫る
小さいころからインターネットや携帯電話を駆使する「ネット世代」が社員として入社する時代になった。日常生活の中で、ソーシャル・ネットワーキング・サービスや、地図情報、検索といった豊富なサービスを使いこなす。ネット世代の能力を活用するためには、企業システムを構築する側も発想の転換が必要になる。(島田 優…
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ネットと現実の融合が始まった
ARが作る情報システムの未来
目の前の現実世界に、関連するネット上の情報を表示する技術やシステムが相次ぎ登場している。AR(拡張現実)と呼ばれる考え方を取り入れたものだ。一般利用者向けはもちろん、企業においてもマーケティングや営業の現場、工場など作業現場で情報活用を一変させる可能性がある。(福田 崇男)
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幸せを呼ぶアジャイル開発
30年前の改善魂を取り戻せ
アジャイル開発が広まる機運が高まっている。アジャイル開発を経験したマネジャたちが「繰り返し開発と振り返りが本質」と気づいたからだ。「30年前の現場にあった改善の喜びを取り戻せる」と指摘するマネジャもいる。システムを開発する立場からアジャイル開発を取り巻く変化を追った。(井上 英明)
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農業の「作る」「売る」を変える
企業、若者目線で進むIT導入
作ったものを売るのではなく、売れるものを作る。生産者の高齢化、安全性などの問題を抱える国内農業が、ITで変わろうとしている。企業参入や若者の就農が増加したことにより、生産や流通における情報システムの整備が進み、ネットなどを活用した販売モデルも浸透してきた。(福田 崇男)
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データは語る、ITエンジニア3万人調査
上流と下流工程の年収格差は縮小
昨年と比較すると、システム開発の上流工程にかかわる職種と下流工程の職種の年収格差は縮小している――。そんな実態が約3万人のITエンジニアに対する調査から浮かび上がった。下流工程にかかわる職種は、自らの実績がきちんと昇進・昇格に結びついていないと感じていることもわかった。(山端 宏実)
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漏洩防止から遠隔管理まで
vPro対応製品・サービス出揃う
パソコンの運用管理を支援する技術「vProテクノロジー」を利用し、これまでにない盗難対策やリモートアクセス機能を実現する製品やサービスが登場している。盗難時に遠隔からデータを消去するサービスや、社内の各拠点にあるパソコンを自動的にオン・オフするソフトウエアなどだ。(福田 崇男、島田 昇)
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ネットブック徹底調査
機能は十分、バッテリーに難
性能を抑えた小型・低価格ノートパソコン「ネットブック」が普及に向けた転換点を迎えている。一般消費者向けから、景気後退で低価格志向が強まっている企業向けにも販路が拡大している。ネットブックが利用者層の拡大に向けた分岐点を迎える今、各社が提供するネットブックを徹底検証した。(山端 宏実)
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「働きやすいですか?」
技術者の能力最大化策
「透明性と自己責任」。グーグルの人材戦略を理解するキーワードだ。同僚が自分のことを評価し、結果はすべて公開。仕事の一切を自分で決める。優秀な社員ができる人材を引きつける。日本にいながら成果を世界に問える。「働きがいのある職場」は厳しさと表裏一体だ。「グーグラー」たちの取材を通して、同社の人材戦略を探…
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プロジェクトメンバー本音調査
10人中9人が成長を実感
何度もつらい思いをしても、楽しいと思える経験があれば成長したと実感できる。成長を実感していれば、その経験を後輩に伝えたくなる。システム構築プロジェクトを経験すれば人は育つ―。JTB情報システムの協力を得て実施したプロジェクトメンバーの本音調査を基に、プロジェクトを通して人を育てる勘所を探った。(目次…
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ERPの「サービス化」が完了
SOAの効果は使い勝手に
ERPと関連パッケージソフトの「サービス化」が完了した。SAPジャパンや日本オラクルといった大手が相次いでSOA(サービス指向アーキテクチャ)を取り入れた製品を出荷し、利用企業は今まで以上にERPの機能を使いこなせるようになった。サービス化が利用企業に与えるメリットを追った。(島田 優子)
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鎖国型ITインフラからの脱出
PCに機動力、仕事に創造性
「創造的な仕事(クリエイティブワーク)」を進めるには、PCをはじめとするオフィスシステムを、「いつでも、どこでも、だれとでもコラボレーションができる」姿に変えていく必要がある。こうした環境はBCP(事業継続計画)の観点からも必要だ。その環境を実現するための考え方と仕組みについて紹介する。(本誌)