PR

2014年4月9日、Windows XPのOSサポートがついに終了する。それまでに他OSへ移行することが本筋だが、企業での移行作業には遅れが目立つ。2013年7月時点で、国内にはまだ1000万台前後のXP搭載PCが残っていると見られる。業務アプリの改修の手間が、Windows XPからの移行を難しくしている。「サポート終了後も、一定量のXP搭載PCは残る」――まだ移行のメドが立っていない企業はこの可能性を認めた上で、どのタイミングで、どのような手法でWindows 7/8に切り替えるのか、最終決断を迫られている。

(浅川 直輝)

◆「サポート終了に間に合わない」
◆アプリの仕分けを急げ
◆仮想化技術で“脱XP”


【無料】特別編集版(電子版)を差し上げます 本記事は日経コンピュータ7月25日号からの抜粋です。そのため図や表が一部割愛されていることをあらかじめご了承ください。本「特集」の全文は、日経BPストアの【無料】特別編集版(電子版)で、PCやスマートフォンにて、7月31日よりお読みいただけます。なお本号のご購入はバックナンバーをご利用ください。

「サポート終了に間に合わない」

 「Windows XPの話題だけは勘弁してもらえないか―─」

 ある都内の区役所の情報システム担当者は、Windows XP搭載PCの移行計画を聞きたいという本誌の取材依頼に、こう答えた。セキュリティポリシー上はサポート終了後のソフトは使えないにもかかわらず、移行に必要な予算が確保できていないため、具体的な計画を立てられないという。

企業により対応はバラバラ

 サポート終了への対応は、企業ごとに大きなバラつきがある。2~3年前から計画を立て、2014年4月までのOS移行にメドを付けた企業がある一方、「何から手を付ければいいか、見当も付かない」と困惑する企業もある。

 期限までに「脱XP」を目指したが、間に合わない場合も少なくない。「XP搭載PCはサポート終了からしばらくは残すことになりそう」。ある公共インフラ系企業の情報システム担当者はこう語る。

 社内のPC約3万台のうち、今も約2万台がWindows XP搭載機のまま。現在、XP上で利用中の業務アプリケーションをWindows 7に対応させる作業を進めているが、一部アプリの改修はサポート終了に間に合わない。このため、XP搭載PC約600台を、サポート終了後も1~2カ月ほど残す計画という()。

図●サポート終了後もWindows XP搭載PCを残すという選択<br>ある公共インフラ系企業は、社内OA端末は2014年5月、業務専用端末は2015年秋までWindows XP搭載PCを残す計画だ
図●サポート終了後もWindows XP搭載PCを残すという選択
ある公共インフラ系企業は、社内OA端末は2014年5月、業務専用端末は2015年秋までWindows XP搭載PCを残す計画だ
[画像のクリックで拡大表示]

 さらに、インターネットに接続していない特定業務専用のPC約5000台は、サポート終了後も当面は残す。最終的に移行が完了するのは2015年秋頃の見通しだ。

まだ6割がXPを利用中

 2014年4月9日(日本時間)、米マイクロソフトはWindows XP SP3の延長サポートを終了する。これにより、たとえOSに脆弱性が見つかっても、マイクロソフトから修正パッチは提供されない。Internet Explorer 6も同様にパッチが提供されなくなる。XP向けデバイスドライバーも順次供給が止まる見通し。2014年4月9日までには、XP搭載PCを社内から一掃しなければならない。

 だが現実の統計データを見ると、サポート終了後も相当数のWindows XPが残りそうだ。

 企業の現場では、今もXP搭載PCは主流派である。JUAS(日本情報システム・ユーザー協会)が東証一部上場企業を中心とした約1000社を対象に2012年10月~11月に行った調査によれば、各企業のPCに搭載されたクライアントOSの台数比率を単純平均すると「Windows XP以前」が65.4%だった。


続きは日経コンピュータ7月25日号をお読み下さい。この号のご購入はバックナンバーをご利用ください。