キーワード
目次
-
ビジネスメール詐欺
(Business E-mail Compromise)
業務上のメールを装って送金を促し、資金をだまし取る詐欺行為のこと。電話を使う「振り込め詐欺」を応用した形態とみなせる。「BベックEC」とも呼ばれる。日本航空(JAL)が約3億8000万円の被害を受けたと2017年12月に公表、一気に注目されるようになった。
-
データポータビリティ権
(The Right to Data Portability)
企業のサービスを利用する顧客が利用履歴など自身に関するデータを電子的に扱いやすい形式で取得して、別の企業に移す権利を指す。自身のデータを管理している企業に対して、別の企業に直接移すよう指示できる権利を含む。EU(欧州連合)が2018年5月に施行する一般データ保護規則(GDPR)の条文に盛り込んだこ…
-
マスカスタマイゼーション
(Mass Customization)
顧客の要望に応えて製品の仕様を個別化(カスタマイズ)した上で、大量に(マス)生産することを指す。大量生産と受注生産を両立するのが特徴。従来は、顧客の様々な要望に個別に応えることはコストがかかるため実現が不可能とされていたが、工場や物流におけるIT活用や、インターネット通販による中間マージンの削除な…
-
ID-POS
(ID-Point Of Sale)
顧客を特定するIDとひも付けて管理するPOS(販売時点情報管理)データを指す。顧客の属性ごとに購買動向を調べられるのが利点だ。例えば複数の商品を購入する顧客を属性別に調べることで、「30歳の男性が飲料を買うとき、菓子を一緒に購入することが多い」などの知見を得やすい。ある商品を購入した顧客が次に購入…
-
ICO
(Initial Coin Offering)
仮想通貨技術を使った資金調達手法を指す。2017年に入り、新たな資金調達の手段として国内外で注目を集める一方、詐欺への悪用や高リスクの投機行為などで金融秩序を乱すことを懸念する声も出ている。
-
サテライトオフィス
(Satellite Office)
会社から離れた場所に設置したオフィスを指す。遠距離通勤者や育児・介護で通勤が困難な社員などが、通常のオフィスに出勤しなくても働けるようにするのが狙い。オフィスを複数企業で共用することが多く、シェアオフィス、コワーキングスペースとも呼ぶ。
-
共通語彙基盤
(Infrastructure for Multi-layer Interoperability)
異なる分野で使われる用語の表記や意味、データ構造を統一して、システム間で情報を連携できるようにする基盤。「IMI」と略す。行政機関のシステム向けに開発されたが、企業がシステム構築の設計段階で必要となるデータ項目を整備するためにも利用できる。
-
Jアラート
(J-ALERT)
政府が市町村や国民に対して緊急情報を発する「全国瞬時警報システム」の通称。事態の発生を迅速に国民に伝え、素早い避難を促すことを狙う。防災行政無線を自動で起動するため、休日や夜間でも自治体の職員の手を介さずに政府から直接情報を伝達できる。
-
生体認証
(Biometric Authentication)
顔や指紋、虹彩など人間の生体に関わる特徴を使った本人認証方式を指す。バイオメトリクス認証とも呼ぶ。パスワードやICカードを使った認証方式に比べ、セキュリティがより強固で利便性も高いなどの利点がある。
-
ベアメタルクラウド
(Bare Metal Cloud)
IaaS(インフラストラクチャー・アズ・ア・サービス)の一種。利用する仮想化ソフトを自由に選べるという特徴を持つ。
-
WaaS
(Windows as a Service)
米マイクロソフトが2015年から提供しているOS「Windows 10」のアップデート方針を指す。大規模なアップデートを年2回という短い周期で繰り返す。Windows 10を導入する企業は更新の時期に合わせて、アップデートファイルの配信や既存アプリの動作検証などの計画を立てる必要がある。
-
RPA
(Robotic Process Automation)
主にホワイトカラーが担うPC操作などの定型的な事務作業をソフトウエアで自動化する行為や技術を指す。日本では2016年ごろから金融機関を中心に広まり始めた。2017年に入り、製造業やサービス業などでも導入が進みつつある。
-
GDPR
(General Data Protection Regulation)
EU(欧州連合)加盟国で2018年5月から適用される個人情報保護の法規制で「一般データ保護規則」と呼ぶ。2012年に法制化が提案され、2016年4月に欧州議会で正式決定した。
-
サービスデザイン
(Service Design)
利用者の一連の行動に着目してサービス全体を設計する考え方を指す。サービスデザイン思考とも呼ぶ。
-
サーバーレスアーキテクチャー
(Serverless Architecture)
サーバーレスアーキテクチャーに基づくシステムはイベント駆動型の処理を実行する。例えば「ストレージにファイルを保存する」といったイベント(トリガー)をきっかけにしてコードを実行する。
-
スマートファクトリー
(Smart Factory)
IoT(インターネット・オブ・シングズ)をはじめとする最新のITを利用し、工場を起点に製造業の競争力を高める取り組みを指す。スマート工場とも呼ぶ。ドイツ政府が推進する技術戦略「インダストリー4.0」の中核を成し、日本政府は2016年6月に公表した「日本再興戦略2016」でスマート工場の実現を成長戦…
-
LPWA
(Low Power, Wide Area)
安いながら通信できる距離は長い。スペック値では基地局を中心に半径数キロ~数十キロメートルの範囲で通信できる。IoT機器が様々な場所に点在する場合も、Bluetoothや無線LANに比べ少ない基地局で効率よくカバーすることが可能だ。
-
i-Construction
道路や橋、トンネルなどを建設する現場でITを活用し、生産性を向上させる取り組み。「アイコンストラクション」と読む。ドローン(小型無人機)による測量データや3次元の設計データ、自動で制御できる建設機械などを利用して作業を効率化する。
-
デジタルトランスフォーメーション
(Digital Transformation)
ITを利用して製品やサービス、ビジネスモデルやビジネスプロセス、ひいては組織や業界構造を刷新する取り組みを指す。「DX」とも呼ぶ。スウェーデン・ウメオ大学のエリック・ストルターマン氏らが2004年に提唱したといわれる。
-
MR
(Mixed Reality)
コンピュータやカメラ、ディスプレーなどを使って現実空間と仮想空間を融合させる技術の総称で「複合現実」と呼ぶ。