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海外に進出する中堅・中小のIT導入状況
約半数がサーバーを海外拠点に設置

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 海外へのビジネス展開を実施済み、または実施予定の中堅・中小企業(年商500億円未満)における、企業情報システムの整備状況がノークリサーチの調査で分かった。有効回答は374社である。

 海外拠点に導入している割合が最も高かったのは、「インターネット接続回線」の66.3%である。PCは62.8%だった。「日本拠点との接続回線」も46.8%が導入済みだ。「サーバー/ストレージ」も、43.6%が海外拠点に設置している。「今後導入を予定している」を合わせると半数を超える。

 業務アプリケーションで導入率が高かったのは「会計管理」(49.5%)だ。これに「グループウエア/メール」(44.9%)や「人事/給与」(41.4%)が続いた。こうした業務システムの利用が進んでいることが、海外拠点におけるサーバーの導入率が高いという結果の背景にあるようだ。

 今後導入を予定しているアプリケーションとして、最も回答が多かったのは「生産管理」(導入予定の割合が14.2%)である。このほか、「ワークフロー」(同11.8%)や「運用管理/資産管理」(同10.7%)を挙げる企業も多い。「CRM/SFA(顧客関係管理/営業支援)」は、導入済みや導入予定の割合は低い。だが、「必要と考えているが、まだ導入予定はない」が25.1%に達した。

国内SaaS市場は2015年度に3000億円弱へ

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 国内のSaaS(ソフトウエア・アズ・ア・サービス)市場が急成長し、2015年度には2958億円に達するとの予測を、富士キメラ総研が発表した。2010年度(1786億円)の約1.6倍である。市場が大きく伸びるのは、医療や自治体業務などの「特定業務」向けだ。「Web」や「音声/映像」は横ばいである。2011年度の市場規模は2000億円の見込み。東日本大震災の影響で、当初は案件の凍結や見送りが発生したが、災害対策などとしてSaaSに対する評価が高まった。

ストレージサービス市場は年率10.3%で拡大

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 ストレージをサービスとして提供する「ストレージ・アズ・ア・サービス」市場が堅調に拡大する。2010年から2015年までの年間平均成長率は10.3%で、2015年の市場規模は369億円になりそうだ。2010年は226億1300万円だった。2011年は17.4%増の265億4700万円になる見込み。災害対策を強化する企業が、データ保護の観点で利用するケースが増えている。スマートフォンやタブレット端末の普及で、ファイル共有のための利用も拡大しそうだ。