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 米プロジェクトマネジメント協会(PMI=Project Management Institute)がまとめたプロジェクトマネジメントの知識体系をドキュメントにしたもの。1987年に策定されてから何度か改訂が加えられ、現在は2008年に公開された第4版が使用されている。エンジニアリング、建設、製薬から情報サービス産業まで、多様な業種や職種でプロジェクトの計画立案や実施管理の基本手順として活用されている。

 PMBOKガイドはプロジェクト管理に際して、「統合(全体視点)」「スコープ(プロジェクトの目的と範囲)」「時間」「コスト」「品質」「人的資源(要員)」「コミュニケーション」「リスク」「調達(外部サービスの調達)」という9つの観点(「知識エリア」と呼ぶ)に留意すべきとする()。そして9つの知識エリアについて、具体的にすべき内容を定義している。

図●PMBOKガイドで規定されているプロジェクトマネジメントで留意すべき9つの観点
図●PMBOKガイドで規定されているプロジェクトマネジメントで留意すべき9つの観点
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 例えば「時間」エリアでは、スケジュールの作成方法や作業所要時間の見積もり方法などに関する知識が必要であると定義している。また「リスク」エリアでは、定期的にどのようなリスクがあるかを特定し、定量化するための知識が不可欠であるとしている。

 PMBOKガイドに規定された知識を評価するための資格制度として「PMP(Project Management Professional)」があり、PMIが認定している。09年4月時点でPMP資格の取得者は世界で33万6051人、国内では2万6611人に達している。

 PMBOKガイドが近年注目を集めている背景には、情報サービス産業における有能で経験豊富なプロジェクトマネジャの不足がある。この5月に情報処理推進機構(IPA)が発表した『IT人材白書2009』でも、特に従業員が1001人以上のIT企業においてプロジェクトマネジャの顕著な不足感が指摘された。情報システムが大規模・複雑化するなかで、プロジェクトマネジャの存在価値は一層増している。