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 東京都や神奈川県を地盤とするさわやか信用金庫は2012年6月、携帯業務端末として、スマートフォンを全面的に採用した。450人の営業職員が預金の集金業務やスケジュール管理、情報共有などに使用する。カスタマイズが容易な米グーグルの「Android」をOSに搭載するスマホを採用し、セキュリティ管理を厳重にした。

 さわやか信金が新たに採用したのは、KDDIのスマホ「G'zOneIS11CA」(カシオ計算機製、)。

図●さわやか信用金庫が採用したAndroidスマートフォン「G‘zOne IS11CA」
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 Android搭載のスマホはセキュリティ面の懸念を指摘する声があるが、オプションのサービスやカスタマイズで強化できると判断して採用した。米アップルの「iPhone」の利用も検討したが「起動時のホーム画面の利用を禁止するなど、端末の設定を厳重に管理するのが難しい」(システム課の大井博史調査役)といった理由で断念した。

 まず、営業職員がスマホを紛失した場合に備えて、KDDIが提供する端末セキュリティ機能「KDDI 3LM Security」を利用することにした。1台当たり月額315円で使うことができる。遠隔からの操作で、端末の操作ロックや蓄積データの削除、アプリの利用制限などを指示できる。Androidの標準的なホーム画面は使えないようにしており、営業職員はシステム課があらかじめ設定したアプリだけを利用する。

 アプリのデータはすべてサーバー側で管理している。顧客情報などスマホにダウンロードしたデータは、一定時間が経過すると消去される。また内蔵のデジタルカメラは情報漏洩防止のため普段は使用できない。担保調査のアプリを使う時だけ起動し、建物や土地などを撮影できるようになる。

 さわやか信金はこれまで携帯電話で同様のアプリを利用していたが、NECに依頼してAndroidに対応させた。スマホに切り替えたことで「画面が大きいので、一つの業務を単一画面内で完了でき業務効率が向上した」(システム課の小佐井隆専任役)。

 営業職員はスマホの営業支援アプリケーションを使って、訪問先の所在地や取引概要などを確認。顧客を訪問した際に、その場で融資のシミュレーション機能を実行できる。預金を預かった際、Bluetoothの無線経由で接続できる小型プリンターで預かり証を発行する。今後、さらに画面の大きいAndroid搭載のタブレット端末の活用を検討していくという。