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 大手ベンダーが、ソフトウエアによってネットワークを制御する「SDN(ソフトウエア・デファインド・ネットワーキング)」の新製品を相次ぎ発表した()。日本IBMは、ネットワークに加えてサーバーやストレージなどシステム環境全てをソフトで制御する「SDE(Software Defined Environment)」と呼ぶ構想を発表。同様のコンセプト「SDDC(Software Defined Data Center)」を掲げる米EMC/米ヴイエムウェア、米ヒューレット・パッカード(HP)との競合が激化しそうだ。

表●最近発表された主な「Software Defined」施策
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 SDNの「Software Defined」という言葉には、二つの意味がある。一つは、これまで専用ハードが備えていた様々な機能を、PCサーバー上の「ソフトで代替」すること。そしてもう一つは、複数の専用ハードを「ソフトで一元管理」できるようにすることだ。

 専用ハードよりもサーバーやソフトの販売に強みを持つIBMやEMC/ヴイエムウェア、HPは、「ソフトで代替」を重視している。一方、専用ハードの売り上げ比率が大きい既存のネットワーク製品ベンダーは、「ソフトで一元管理」に重きを置いている。

 日本IBMが今回発表したSDN製品である、「IBM Software Defined Network for Virtual Environments VMware Edition」は、「ソフトで代替」に向けた製品だ。従来は物理スイッチで実現していた「VLAN」のような仮想ネットワークの構築を、サーバー仮想化ソフトが備える「仮想スイッチ」だけで実現可能にする。仮想スイッチ間で「VXLAN」仕様のトンネリング通信を行い、仮想的なネットワークをデータセンター内に作り出す。

 一方、富士通やジュニパーネットワークス、デルは、「ソフトで一元管理」を実現する製品を発表した。ユーザーは「SDNコントローラー」などと呼ぶソフトを使って、スイッチの設定を一括変更したり、複数スイッチ間のデータ転送経路を変更したりできる。

 NECとアリスタネットワークスは、「ソフトで代替」と「ソフトで一元管理」の両方に力を入れる。NECは2011年から販売するOpenFlowコントローラー/スイッチである「UNIVERGE PF6800」を、OpenFlowの最新規格「1.3」に対応させた。アリスタは、VXLAN仕様のトンネリング通信ができる物理スイッチの新製品を発売した。