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 SOA(サービス指向アーキテクチャ)を実現するためのESB(エンタープライズ・サービス・バス)製品「Sonic ESB」を開発・販売する米ソニック ソフトウェアのグレッグ・オコーナー会長が、SOAに取り組むことは、業務分析など上流工程のコスト削減にもつながるとの見解を語った。その理由や、SOA市場の動向などに関する同氏とのインタビューの骨子は以下の四つ。


◆欧米企業のSOAへの取り組み状況は。

 まだまだ緒に就いた段階だ。2003年に米調査会社のがートナーが「ESB」を紹介したが、米国でESBの適用が始まったのは04年の半ばから。05年初めになって、やっと欧州企業が動きだした。初期導入ユーザーは、金融、通信、官公庁の3業種に集中している。金融は常に最新ITに投資しており、通信はサービスの付加価値競争が激しい業界だ。官公庁は9.11事件以降、情報共有ニーズが高まっている。Sonic ESBのユーザーはいずれも「インテグレーションの速度が速く、安くなった」と言っている。


◆「速く、安く」に対し、SOAだからこそのメリットは。

 同じコストなら複数のプロジェクトをこなせることだ。ソフト開発速度を高めたりEAIツールを使うアプローチでは、システム構築以前の業務分析や、ROIの測定などが重要視させてきた。しかし、これらは高コストのプロジェクトを正当化するという役割が強い。SOAによって、安価にシステムを構築できるようになれば、大げさな業務分析をしなくても、実際に出来上がったシステムで検証するといった“試行錯誤”が可能になる。もちろん、そこではXMLやWebサービスといった業界標準に準拠し、互換性を確保できているESBが前提になる。


◆ミドルウエアやERPの大手ベンダーもESB/SOA対応を進めている。

 当社はSOAを実現するためのESBを最初に紹介したソフト会社であり、実際の製品を提供している。米IBMなどのベンダーは、この2年間、ESBに言及してきたが製品を出していない。一方、ERPベンダーがSOAに対応するために標準インタフェースを取り入れることは良いことだが、すべてを自社製品でそろえようとの意図が見える。企業のIT環境を特定にアプリケーション・ベンダーに委ねることは危険だ。


◆欧米のITベンダーは日本市場への投資を削減しているように見えるが。

 逆に、日本市場に本格的に投資するのは、ESBの導入が本格化し始めたこれからだ。ESBを利用することの成功事例をユーザーに見せていく。製品面でも、セキュリティ、リライアブル・メッセージ、プロファイルといった新しいWebサービスへの対応や、Eclipseフレームワーク内でのツールの生産性向上などを進めている。1年以内には市場投入する。