住商情報システム(SCS)、リード・レックス、日本IBMの3社は8月31日、中堅企業向けERPパッケージ(統合業務パッケージ)の開発などで協業したことを発表した。SCSのERPパッケージ「ProActive E2」と、リードレックスの生産管理パッケージ「R-PiCS」を組み合わせて、一つの製品として提供できるようにするのが目的だ。両パッケージを組み合わせた製品のプラットフォームには、日本IBMのWebアプリケーション・サーバー「WebSphere」とデータベース・ソフト「DB2」を利用する。
これまで、ProActive E2は生産管理機能を、R-PiCSは財務や管理会計機能を持っていなかった。両パッケージを組み合わせることで、企業の業務をフルサポートできるようになる。具体的には、ProActive E2とR-PiCSに共通のインタフェースを用意し、両製品間で簡単にデータが交換できるようにする。インタフェースの開発のほかに、営業活動や技術検証なども3社共同で進めていく予定だ。
これまでProActive E2は、Webアプリケーション・サーバーとデータベース・ソフトに日本オラクルの製品を利用していたが、8月31日にIBM製品に対応したバージョンを出荷した。R-PiCSは以前からWebSphereやDB2を利用できた。両製品を組み合わせて利用するには、WebSphereとDB2が必要となる。
「R-PiCSと組み合わせることで、これまで手薄になっていた、製造業に積極的に販売していきたい」とSCSのProActive事業部ProActive戦略ビジネス推進部の大八木智氏は話す。年商50億~500億円の中堅企業を中心に販売していく予定だ。価格は、ProActive E2とR-PiCSをセットで購入した場合、ERPパッケージのライセンス費用は2000万円~。