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米フォレスター・リサーチでシニアアナリストを務めるレイ・ワング氏
米フォレスター・リサーチでシニアアナリストを務めるレイ・ワング氏
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 IT調査会社大手の米フォレスター・リサーチでシニアアナリストを務めるレイ・ワング氏が来日し、ERP(統合基幹業務システム)市場の動向、およびERPベンダーの中堅・中小企業向け戦略について語った。ワング氏は、エンタープライズアプリケーション調査チームに所属し、主にERPや企業向けのソフトウエアライセンス戦略に関する調査を担当している。

◆これから、ERPベンダーの淘汰はさらに進む。3年後に売上高が5億ドルを超えてない企業は生き残れないだろう。さらに、規模のメリットを得て事業を進めるためには10億ドルの売上高が必要で、これを5年後までにを達成する必要がある。ちなみに、現在、売上高が10億ドルを超えているのは、SAPとオラクル、英Sageの3社しかない。

◆規模のメリットが生かせない中堅以下のERPベンダーは間接費用が負担となり、上位各社との差がさらに広がっている。こうしたERPベンダーは、ERPを動かす基盤の開発コストを削り、アプリケーション開発に投資を集中することで、間接費用を抑えようとしている。IBMのWebSphereに準拠したERPが増えているベンダーが多いのはそのためだ。

◆マーケット戦略で言うと、欧米では大企業向けのERP市場が成熟しているため、中小企業市場をいかに攻めるかが各社の課題となっている。中堅・中小企業市場はIT投資が伸びており、市場規模が大企業市場にほぼ並びかけている。バーティカル(特定業界向け)市場に強いERPベンダーは、得意とする分野を中堅・中小向けに広げるという戦略を採っている。

◆ただし、中堅・中小企業市場ではマイクロソフトビジネスソリューションズなどのERPベンダーが強い。SAPやオラクルといった大手企業を得意としてきたERPベンダーがこの市場に食い込むには、開発と販売の両面でのパートナーシップの強化が必須条件となる。買収という戦略を取る可能性も十分ある。いずれにしろ、中堅・中小企業市場がさらに盛り上がっていくことは疑いない。

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