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 日立製作所は、同社が提供するRFID(無線ICタグ)「ミューチップ」の通信距離を伸ばす技術を開発した、と発表した。チップを乗せる“台紙”に、新たに開発したアルミ製のアンテナ素子を内蔵することで、通信距離を従来の30cm以内から70cm程度に伸ばした。これまでミューチップを使ったソリューションは、近距離でタグを読み込む入退室管理や、衣料品の管理などに限られていた。今回の技術を使えば、ベルトコンベアを流れる段ボール箱のタグを読み込むなど、物流分野にも適用範囲を広げられるという。

 通信距離が数mと長いRFIDは既に、UHF帯(950MHz)を使うタイプや、電池を内蔵するアクティブ型で実現している。ただしミューチップはこれらのタイプと比較して、チップ本体が0.4mm角と超小型であるほか、コストも大量受注時に「1個10円台で供給できる」(ミューソリューションズ事業部)など、現時点で最低水準を実現している。このため通信距離さえ伸びれば、単価の低い商品に利用できる、タグのリサイクルを前提にしなくてすむなど、ソリューションの適用範囲を一気に広げられる。日立製作所は今回のRFIDを、自社でのソリューションに活用するほか、ミューチップで協業するパートナー企業にも広く供給していく。

 今回の技術は、2.45GHz帯の電波を使うミューチップに向けたもの。まず、“台紙”となる薄型ラベル(62mm×76mm)の中にアルミ箔状の薄型アンテナを成形。このラベル上にチップを搭載した。アンテナの長さはちょうど4分の1波長分の寸法にしてある。今回のミューチップは短冊状の従来型に比べて面積は広くなるが、段ボール箱に貼り付ける場合などはラベルに文字も記載できるなど、「名札」として利用できる利便性がある。

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