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 マイクロソフトは9月16日、ライセンス制度「ソフトウェア・アシュアランス(SA)」の改訂を発表した。SA導入企業に向けた支援サービス、SA専用版Windowsなどの「特典」をつけることが骨子だ。SAとは、ライセンス料金を前払いする代わりに、契約期間内(2~3年)に登場する新バージョンを無料で利用できるようにする制度。サーバー製品やデスクトップ製品全般が対象になる。
 
 特典の中で目を引くのが、SA導入企業向けのWindowsなど、専用ソフトを3種類用意すること。一つは次期Windows「Windows Vista」をベースとするSA導入企業専用バージョン「Windows Vista Enterprise」である。現行のWindows XP Professionalに比べて、起動時のメモリー・チェック機能や暗号化機能、OSの配布機能を強化する。
 
 二つ目は、スペックの低い旧型パソコンでも動作する軽量Windows XP「Windows Fundamentals for Legacy PCs」。これはマイクロソフトが「Eiger」のコード名で開発を進めてきたOSで、Windows XP SP2と同等のセキュリティ管理機能や、Active Directoryを使ったポリシー管理機能を備える。マイクロソフトによればWindows98が登場したころのパソコン、つまりプロセサがPentiumII、メモリー容量が128Mバイト程度のパソコンでも動作する。旧型パソコンを使っているユーザーが、段階を経て最新Windowsへ移行できるようにすることが狙い。ただし、あくまでも簡易版Windowsという位置付けで、Officeは動作しない。
 
 三つ目は、SA専用版ソフトのWindows Vista Enterprise向けの仮想マシン・ソフト「Windows Virtual PC Express」。1台のパソコン上で、Windows XPなどの既存OSとVista Enterpriseを同時に稼働できる。Vista Enterpriseのベータ版などを導入するユーザー向けに、既存アプリケーションの互換性をチェックしてもらうために提供する。このためVista Enterpriseの正式出荷後は、提供をやめる。
 
 このほかの改訂のポイントは、専用のWebページによる24時間年中無休のサポート、Office製品の導入支援コンサルティング、Office活用のためのトレーニングなど。同社は2003年にも、SA導入企業向けの特典を追加したが、思うように導入企業を増やせなかった。今回の特典で、SAのテコ入れを図る。今回の特典は、2006年3月から提供する。