シスコシステムズは9月21日,中堅・中小企業向けのネットワーク機器を拡充すると発表した。シスコ製品としては安価なLANスイッチ「Cisco Catalyst Express 500シリーズ」を発売するほか,IP電話機などを追加する。
Cisco Catalyst Express 500シリーズは,10M/100M/1Gのイーサネット・インタフェースを搭載するLANスイッチ。操作性を重視し,GUI(graphical user interface)画面からQoS(quality of service)やセキュリティの設定ができる。
シリーズのうち「24LC」と「24PC」の一部LANポートは,接続する機器に電源を供給するPoE(power over Ethernet)に対応。IP電話機やWebカメラの接続に向くとしている。参考価格はPoE未対応モデルで9万9000円から,対応モデルは16万2000円から。価格はいずれも税別。発売は2005年度第4四半期の予定。
このほか拡充する機器は,150席までのコンタクト・センター向けシステム「Cisco IPCC Express 4.0」や,IP電話サーバー「Cisco CallManager」用のIP電話機「Cisco IP Phone 7941G」,「同7961G」,「同7985G」など。7985Gはカメラなどを備え,ビデオ会議端末としても使える。シスコシステムズではいずれの製品も中堅企業向きとしている。
参考価格は,Cisco IPCC Express 4.0が242万8000円から。Cisco IP Phoneは7941Gが5万9000円,7961Gが7万4000円,7985Gが43万9000円。IPCC Express,IP Phoneともに価格はすべて税別。発売は10月1日を予定している。