米LSIロジックは9月21日、次世代のハードディスク接続インタフェース「SAS(シリアル・アタッチド・SCSI)」規格に準拠し、接続可能なハードディスクの数を飛躍的に増やすことができるチップ製品「SASエキスパンダIC」の供給を開始した。サーバーやストレージの主要ベンダーが主な販売先になる。同社は、「SAS規格準拠のサーバーのうち、LSIロジックの部品が搭載されている割合は世界市場で80%」(米LSIロジックでストレージコンポーネンツグループのバイス・プレジデントを務めるビル・ウォルツ氏)としており、国内市場でも高いシェアの獲得を目指す。

 SASはハードディスク・ドライブへの接続用インタフェース「SCSI」の後継規格。データ転送速度と拡張性を高めている。すでに、SAS規格のハードディスク・ドライブの入出力などを制御する「SASコントローラ」は出荷している。

 新製品の「SASエキスパンダIC」は、接続できるハードディスク・ドライブの台数を拡張するために用いる。現在出荷しているSASコントローラは最大8ポートで、直接接続できるハードディスク・ドライブの数は限られる。SASコントローラのポートに「SASエキスパンダIC」を挿すと、ハードディスク・ドライブの最大接続数を増やすことができる。新製品はSASコントローラの1ポートを28ポートに増やすものと36ポートのものの2種類がある。

 同社はすでに、米ヒューレット・パッカードや米デル、米サン・マイクロシステムズ、富士通シーメンスなどにSASコントローラを供給している。国内市場では2005年下期から2006年上期にかけてNECや富士通などが、SAS規格に準拠したサーバー製品を出荷する予定だ。ハードディスク・ドライブは日立製作所や富士通が2005年下期にSAS規格準拠製品の出荷を計画している。LSIロジックは、SAS関連製品で、今後3年間に全世界で4億5000万ドルの売り上げを見込んでいる。