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 セイコーエプソンは2005年9月22日,インクジェット・プリンタの新製品9機種を発表した。昨年と同様複合機に主眼を置いている。複合機は,最上位機種「PM-A950」など4機種を用意した。上位2機種に搭載した,画像の中から人の顔を検出し,色味を自動補正する機能が最大の特徴。また印刷速度の向上や使い勝手の改善を図った。いずれも2005年10月6日に出荷を開始する。

 新たに搭載した画像補整技術を「オートフォトファイン!EX」と呼ぶ。目や鼻,口などの特徴点を基に人間の顔を検出し,肌の色が自然な色味になるように補正する。同社は従来も人物の顔を検出して画像処理をする技術を盛り込んでいたが,これまでは画像中に含まれている肌の色を基に識別していた。これでは,逆光や,蛍光灯の下での撮影時などに写真全体が青みがかった場合に補正できなかった。今回は「80%以上の精度で人間の顔を検出できる」(同社)。

 印刷速度の向上は,大きく二つの工夫によって実現した。一つは,印刷ヘッドの移動制御を改良するなどして,移動速度を高めた。もう一つは,印刷ヘッドが往復する回数(パス数)を減らした。パス数を減らすと,ノズルのばらつきが目立つようになり印刷結果にムラが出る。これを解消するため,ヘッドの加工装置や加工方法や材質を見直し,ノズルのばらつきを抑えた。さらに紙送りの精度を上げて,フチなし印刷時のパス数も削減した。プリンタは2本のローラーで紙を押さえているが,紙の下端を印刷するときはローラーが1本しか使えないため高精度な紙送りをしにくい。このためこれまでは紙を少しずつ送って印刷していた。今回は紙送り装置を改良し,下端部分の印刷時でもこれまでよりも大きな幅で紙を送れるようにした。その結果,PM-A950では,L版の写真を20秒で印刷できるようになったという。41秒かかっていた昨年の最上位機種「PM-A900」に比べて倍以上の速度になった。

 あわせて,使い勝手の向上を図った。これまでバラバラに配置されていた電源ボタン,モード選択ボタン,各種設定ボタン,印刷実行ボタンを左から順に並べ,左から右へと操作していけば印刷が完了するように工夫した。なおこれ以外の基本性能は前年と大きく変わらない。例えばPM-A950は,染料インク採用でインク色は6色,最高解像度は5760×1440dpi,ノズル数は1080(各色180×6色)と昨年の最上位機種PM-A900と同等。CCDスキャナの解像度は,昨年の3200×6400dpiから4800×9600dpiに向上した。

 価格はオープン。予想実売価格はPM-A950が4万円代後半,印刷スピードなどでPM-A950にやや劣る「PM-A890」が3万円台中盤,4色インク採用の「PM-A750」が2万円台中盤,液晶パネルなどを持たない入門機種「PX-A650」が1万円代後半。

 また,「PM-D800」「PM-G730」など5種類の単機能機も用意した。このうち3機種が,パソコンを介さずに写真印刷ができる機能を備える。上位機種2機種に,オートフォトファイン!EXを搭載している。価格はいずれもオープンで,予想実売価格はPM-D800が2万円台前半。それ以外は1万円台の後半または前半となる見込み。