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 日本オラクルは9月26日、「Oracle Fusion for SAP(OFF SAP)」サービスを提供すると発表した。OFF SAPは、SAPジャパンのERPパッケージ(統合業務パッケージ)「R/3」の利用企業に、日本オラクルのERPパッケージ「Oracle E-Business Suite(EBS)」への乗り換えを促すもの。日本オラクルによると、OFF SAPの名称には、SAPの利用企業が「SAP製品をやめる」との意味を込めたという。

 日本オラクルがOFF SAPで提供するプログラムは主に三つ。一つは、R/3を利用している企業がOracle EBSに乗り換える場合、特別にライセンス費用を割り引く。日本オラクルは詳細な割引額は発表していない。二つ目は、日本オラクルのコンサルタントが、移行プロセスやOracle EBSの製品などを解説するワークショップを無償で提供する。三つ目は、ライセンス費用の支払いを猶予する「Oracle Financing」の適用だ。

 Oracle Financingは、ライセンスとサポート費用の支払いに2年間の期間を設けるもの。最初の6カ月間を支払い猶予と無利子期間とし、その後、ライセンス費用を四半期ごとに分割払いする。「ユーザーは無理な資金調達なしでアプリケーションを移行できる」(日本オラクル)というメリットがある。

 日本オラクルはOFF SAPの専用ホームページでOFF SAPの利用企業を募集する。現在は、日本オラクルのみがOFF SAPを提供している。パートナー企業への展開は、「現時点で具体的な企業名は決まっていない。今後、パートナー企業にもOFF SAPのサービス内容の詳細な内容の説明会などを開催していきたい」(日本オラクル)とした。