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 米Intelと米Microsoftは,米国時間の26日,東芝などが推進するHD DVDを次世代DVD標準規格として支持することに合意したと発表した。HD DVDは,ソニーなどが推進するブルーレイ・ディスクと次世代DVDの標準規格の座をめぐって競争を繰り広げている。規格の統一をめぐる話し合いは物別れに終わっており,今回の発表が,この競争に影響を及ぼすものとして注目される。

 今回のHD DVDの支持表明は,IntelとMicrosoftが将来の製品にわたってブルーレイを取り入れないという意味ではない。しかし,両社はソニーなどの推すブルーレイに比べ,HD DVDのほうが優れており,柔軟性があると感じているという強力なメッセージを送った。理由としては,HD DVDディスクのほうがより安価に素早く生産可能で,消費者にも安い価格で最終製品を届けられることが挙げられる。高精細(HD)の映像を片面に入れつつ,もう片面に標準解像度の映像を入れられるハイブリッド・フォーマットをサポートすることで,高い互換性も確保される。

 MicrosoftのWindows技術戦略担当ディレクタのJordi Ribas氏は「われわれは,長い間,中立を保ってきた。しかし,市場に出る時期が近づいている。われわれの立場としてなるべく早いほうがよい」と述べた。

 HD DVDとブルーレイ・ディスクの争いは,家電市場でかつて起きたフォーマット戦争を思い起こさせる。最も有名なのは,もちろん,1980年代初頭のVHS対ベータマックスの対決だろう。この戦いは長かった。そして映画館での売り上げが先細りになっていったとき,映画会社は収益源をDVDに求めた。もし,消費者が次世代DVDフォーマットを1つに定められないとしたら,市場ははっきりした勝者が現れるまで損害を被るだろう。

 市場は既に混乱している。映画会社はHD DVDを支持するところと,ブルーレイ・ディスクを支持するところに分かれた。同様にPCメーカーと大手家電メーカーはそれぞれサポートするフォーマットが異なる。