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 日本ヒューレットパッカードは29日、金融分野向けに特化した、グリッドコンピューティングシステムの検証施設「日本HP金融グリッドセンター」を設立すると発表した。11月上旬からサービスを提供開始する。動作検証のための設備や技術サポートを提供してISV(独立系ソフトベンダー)やシステムインテグレータと共同でグリッドシステムの検証を実施するほか、ユーザー企業向けのデモ環境として活用することで、サーバーの拡販を狙う。

 金融分野に特化して検証センターを開設することについて日本HPの三身徳人マーケティング統括本部インダストリマーケティング本部金融担当マネージャは「すでに欧米の金融機関では、サーバー数千台規模のグリッドの実用が始まっている。日本は欧米に2~3年遅れているが、金融分野のグリッドは今後大きな成長が見込める」と話す。

 センターでの検証対象とする金融アプリケーションは、市場リスク分析、信用リスク分析、ポートフォリオマネジメント、デリバティブ分析など。米国などですでに実績のある金融向けアプリケーションを日本語OS環境で稼働検証したり、国内のISVやSIerが持つアプリケーションの検証を実施していく。検証センターには、LinuxやWindows上で、最大32ノードでのグリッド環境の検証が可能な設備を用意した。検証設備や技術サポートは、原則無償で提供する。

 金融向けソリューションを提供するシンプレクス・テクノロジーやアルゴリズミックス、グリッド環境構築用のミドルウェアを提供するプラットフォームコンピューティング、Linuxディストリビューションを提供するノベル、レッドハットなどが検証センターでの協業を表明している。日本HPは今後、金融分野に強いソリューションプロバイダなどとの協業を開拓していく狙いだ。三身金融担当マネージャは「サーバーの販売でこれまであまり付き合いのなかったSIerともグリッド分野で強い協力関係を築きたい」と話す。検証センターは、年間30社の利用を見込んでいる。

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