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 フュージョン・コミュニケーションズは年内にも,無償のIP電話ソフトウエア「Skype(スカイプ)」で050番号による着信を可能にするサービスを開始する。

 フュージョンはユーザーごとにIP電話サービス用の050番号を割り当てる。その番号に着信したときにユーザーのSkypeに電話を転送することによって,050を使ってSkypeにかけられるようにする。例えばSkypeをインストールしたノート・パソコンを持ち歩けば,インターネットに接続した場所で,050番号による着信が可能となる。

 フュージョンがこのサービスを発表したのは6月7日。しかし,当初は050番号で受けた電話をインターネット上のIP電話ソフトウエアに転送することについて,総務省が「議論が必要」として認めていなかった。転送に利用するインターネットの回線はフュージョンの管理外であるため,050番号の付与条件の一つである音質の基準が担保できなくなる可能性があったからだ。

 総務省は電話番号に関する研究会で2006年3月まで話し合いを行い,その結果次第でサービスの提供にゴー・サインを出す方針だった。

 しかし,フュージョンは総務省と交渉を重ね,一つの解を見出した。インターネットに転送する部分を050番号のIP電話サービスから完全に切り離すことだ。具体的には,IP電話サービスを電気通信事業法の「IP電話役務」,インターネットへの転送サービスを同法の「インタネット関連サービス役務」として分類した。

 総務省は「050番号にかけた側はインターネットに転送されていることを認識していない」といった点も課題としている。これについては「転送していることをアナウンスしてはどうか」という方針を総務省が示しており,フュージョンも自主規制としてアナウンスを挿入する見通し。

 なお,総務省のサービス役務に関する解釈はフュージョンに対するもので他の事業者に対しても同じ解釈になるとは限らない。「接続方法については様々あり,フュージョンの方法について現行法の枠内と判断した」(総合通信基盤局事業政策課)。