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 JSATは10月6日,7月に障害を起こした通信衛星「JCSAT-1B」の復旧状況について最終報告を発表した。JCSAT-1Bの製造元である米ボーイングと原因究明と復旧作業を約2カ月続けた結果,JCSAT-1Bの機能回復を確認したという。

 ただしトラブルを起こした経緯があるため,JCSAT-1Bを使っていたユーザーは隣の通信衛星「JCSAT-2A」に移行してもらう方針。移行に際して,ユーザーは受信アンテナの角度を変更する必要があるが,それに伴うコストはJSATが負担する。

 ユーザーは,復旧後のJCSAT-1Bを利用することも可能。しかし仮にもう一度トラブルが起こった場合は,移行費用はユーザー負担になる。JSATによると「大部分はJCSAT-2Aに移ってもらう方向でユーザーと交渉している」と言う。

 JCSAT-1Bは7月22日に衛星の推進系機器のトラブルにより姿勢が崩れ,当時利用していた約50社が通信サービスを利用できなくなった。その後7月31日に予備衛星「JCSAT-R」をJCSAT-1Bの軌道位置に移動させ,JCSAT-Rにより通信サービスを継続してきた。2006年1月末にJCSAT-Rを予備用の軌道に戻すため,それまでに順次JCSAT-2Aへのユーザー移行を進める。

(宗像 誠之=日経コミュニケーション