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写真1●韓国Haansoft CEO Jong-Jin, Baek氏
写真1●韓国Haansoft CEO Jong-Jin, Baek氏
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 「教育機関1万校を対象に2300台のLinuxサーバーを導入するプロジェクトに続いて,7300万ドル(約85億円)規模の37のLinux採用ロジェクトが始動している」---韓国Haansoft CEO Jong-Jin, Baek氏は,韓国政府が大規模なオープンソース採用を推し進めていると語る。

 Haansoftは韓国のソフトウエア大手。ミラクル・リナックス,中国Red Flag Softwareと共同開発したAsianuxをベースにサーバー向けHaasoft Linuxを販売している。

 韓国では,2300台のLinuxサーバーを導入するプロジェクト「NEIS(National Education Information System」が進行している。小・中・高等学校など1万校の約800万人の学生,教師などの情報を管理するシステム。2006年8月に稼働する予定で,韓国最大のLinuxシステムになる。韓国HaansoftはSamsung SDSが主幹事となるコンソーシアムに参加し,プロジェクトを受注した(関連記事)。

 それだけでなく,地方自治体に700台のLinux Webサーバーを導入する計画も進んでいるという。

 Jhong Jin Beak氏は「2006年度,韓国の政府・公共関係だけで2億ドル(約220億円)以上のLinux市場が見込める」と語る。2006年度の予算で,23の省庁で7300万ドル(約85億円)規模の37のLinux採用プロジェクトが始動している。1億1300万ドル(約113億円)の管理,知識データベース・プロジェクトもある。ほかに3億ドル(約330億円)規模の電子政府プロジェクトがオープンソースの採用を考えているという。

 2006年には官民による「OSS City」と呼ばれる開発センターが設置される。30以上の企業,研究所,大学,政府機関によりソウルから約30kmの距離にある光州に設立され,Linuxサーバーへの移植,Linuxデスクトップへの移植,Linux組み込みシステムへの移植などの研究開発およびサポートを行う。Haansoftが主幹事となっている。

 さらに政府機関ごとに,オープンソース・ソフトウエアの採用を調査し,採用率が高い政府機関を表彰する制度も開始するという。

 また「韓国の公務員規定が改定され,韓国製の製品を採用したことによる問題は問責せず,となった。またオープンソース・ソフトウエアを採用して予算を節約した場合,節約した予算をその部署で使うことができるようになった」(Beak氏)。このことが,韓国企業が販売するオープンソース・ソフトウエアであるAsianuxの採用を加速させるとBeak氏は期待している。

 日本と中国,韓国は官民によるOSS推進フォーラムを設立,オープンソースの推進で協力している。韓国はUNIXが普及していることもあり,日本や中国に比べてLinuxの採用が少ないとされていた。しかし,ここへきて韓国政府が急速にLinuxの普及に力を入れているようだ。「政府でのHaansoft製ワープロのシェアは97%。韓国はMicrosoftが勝てなかった唯一の国」(Beak氏)。Beak氏は,韓国でも急速にLinuxの普及が進むと見ている。