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 SAPジャパンは10月6日、同社が提唱する新たなアーキテクチャ「ESA(エンタープライズ・サービス・アーキテクチャ)」の導入を促進するために、開発者・パートナ支援を強化すると発表した。中核となるのは、開発者向けのコミュニティ・サイトである「SAP Developer Network(SDN)」の日本語版の提供と、NetWeaver上で稼働するアプリケーションの認定制度「Powered by SAP NetWeaver」の提供だ。

 ESAはSAP版のSOA(サービス指向アーキテクチャ)のこと。ESAを構築する上では、ミドルウエア群の「NetWeaver」が欠かせない。今回の開発者・パートナ支援は、NetWeaverの拡販が目的だ。SAPジャパン ソリューション統括本部長の玉木一郎バイスプレジデントは、「自社製品で囲っていたこれまでのSAPとは違い、NetWeaver上ではSAP以外のアプリケーションも利用できる。NetWeaver上で稼働するアプリケーションを増やすことが、NetWeaverの販促につながる。NetWeaverが普及すれば、パートナの製品が売れるという仕組みを成立させたい」と説明する。

 SDNは、コンサルタントや技術者、システム管理者向けのWebサイト。NetWeaverの技術情報を提供するほか、開発ツールやサンプルプログラムをダウンロードできる。ブログやフォーラムを備え、SAPジャパンだけでなく世界のSAPの担当者との情報交換が可能。参加は無料。7月から日本語版を開設し、9月末時点で3000人の会員がいる。2006年末までに2万人の会員獲得を目指している。

 Powered by SAP NetWeaverは、10月から開始した技術支援プログラム。NetWeaver上での稼働を前提としたソフトウエアを開発するパートナに対して、SAPジャパンが技術情報を提供する。稼働が確認された製品は「Powered by NetWeaver」と認定し、SAPジャパンと共同でマーケティング活動ができる機会を提供する。2006年末までに100社以上の認定を目指す。

 現在、SAPジャパンはNetWeaverと接続できる製品に「Certified for NetWeaver」という認定を出している。これは、SAPの製品とパートナ製品でインタフェースが確保されていることを保証するもの。「Powered by SAP NetWeaverはこれよりも一歩、パートナとの連携を密にしたプログラム」(玉木バイスプレジデント)だ。

 SDNもPowered by SAP NetWeaverも、独SAPなど全世界のSAPで、すでに提供しているプログラム。独SAPは、開発者・パートナ向けの支援を強化するために、米サンでJavaの標準仕様策定のコミュニティである「JCP(Java Community Process)」を管理・運営していたジョージ・パオリーニ氏を今年6月に引き抜いた。パオリーニ氏の就任は、「SAP全体がそれだけ技術者支援に力を入れていることの証明。日本でも多くのSDN会員やPowered by SAP NetWeaverに認定されるパートナを増やしたい」(ソリューション本部NetWeaverソリューションズの菅沼隆太ディレクター)としている。