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 EMCジャパンは10月6日、ハイエンド・ストレージ装置「Symmetrixシリーズ」の新製品と、ミッドレンジのストレージ装置「CLARiXシリーズ」の機能拡張版を発表した。同社の古谷幹則 執行役員マーケティング兼パートナー営業統括本部長は、「世界ではシェア1位だが、日本では3位。製品を付加価値を高めて業績を伸ばしたい」と抱負を語った。特に力を入れるのがミッドレンジのストレージ市場。2008年までにシェアを現在の3倍以上の30%にまで伸ばし、これをテコにストレージ市場全体のシェア1位を目指す。

 Symmetrixシリーズの新製品「Symmetrix DMX-3」は、搭載ディスク容量を最大1ペタ・バイトまで拡張できる。一つのきょう体内で、回転数や容量が異なる複数のディスク・ドライブが同時に利用できる。これまでは、使用頻度に応じて、データを格納するディスクを低コストなものに替えようとすると、別のきょう体を用意してデータを転送しなければならなかった。きょう体間でデータを移動させることで、オーバーヘッドも発生していた。Symmetrix DMX-3は異なるディスク・ドライブを1台に集約できる。そのため、データ移動のオーバーヘッドを解消して、移動時間を短縮することが可能。価格は最小構成が約26テラ・バイト(73Gバイトのディスクを360本搭載)で1億9215万円(税込み)から。

 新しいCLARiXシリーズの目玉は、障害時のダウンタイムの短縮である。ディスク・ドライブとストレージのプロセサ接続に、「UltraPointテクノロジー」という新たな方法を採用したことでダウンタイムを短縮した。この接続方法は、ディスク・ドライブに一つずつパスを張ってプロセサに接続する。従来は、すべてのディスク・ドライブを数珠つなぎのようにまとめて、プロセサに接続していた。障害が発生した時には、順番にすべてのディスクの状態を確認していたため、確認が終了するまではディスク全体を復旧させることができなかった。新しい接続方法は、ディスクに障害が起きていないかどうか個別に確認して、復旧できるものから順に動かすことができるので、ダウンタイムの短縮につながる。またディスク・ドライブを個別に確認できるようになったので、障害の検出や診断も容易になった。

 新機能を付加したCLARiXシリーズの価格は、従来の価格を据え置き、最小構成で73Gバイトのディスクを5本搭載したものが250万円(税込み)から。既存のCLARiXユーザーがこの機能を利用したい場合は、無償でアップグレードできる。