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ウェブルート・ソフトウェアの井上基代表取締役(左)と仲秋理佐子テクニカルサポートスーパーバイザー(右)
ウェブルート・ソフトウェアの井上基代表取締役(左)と仲秋理佐子テクニカルサポートスーパーバイザー(右)
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 スパイウエア対策ベンダーの米ウェブルート・ソフトウェアは10月7日,新製品「スパイ スウィーパー 4.5 日本語版」の店頭販売を12月1日に始めると発表。また7月に日本法人「ウェブルート・ソフトウェア」を設立していたことも明らかにした。

 スパイ スウィーパー 4.5は,欧米で10月10日に発売される新バージョン。除去するとシステムをクラッシュしたり,二つあるコンポーネントの一方を削除しても他方がそれを見張り復元してしまうようなスパイウエアを,1回のスキャンで駆除できるとする。このほか,(1)不審なActiveXが入り込もうとすると警告を出す,(2)スパイウエアと親サーバーとの通信を遮断する,(3)Internet Explorerを悪用して配布されるスパイウエアをブロックする--などの機能も搭載した。

 スパイ スウィーパー 4.5日本語版の予価は5600円。ダウンロード販売(予価3800円)も実施する。来年早々には,エンタープライズ向けも出荷する予定で,ローカライズを進めているという。「企業向けに大手インテグレータ5~6社と話をしている」(井上基代表取締役,写真左)。

 7日に開催した説明会で,ウェブルートはパソコンに巣食うスパイウエアの現状について解説した。同社は8月,スパイ スウィーパー4.0日本語ベータのダウンロード・キャンペーンを実施してアンケートを取り,116件の回答を得た(ダウンロード総数は639件)。その結果,1台のパソコンから見つかったスパイウエアは平均30.5個。最も多かったパソコンは668個に上ったという。ウイルス対策製品を導入しているユーザーは94%だった。

 またユーザーのパソコンの中のスパイウエアの数を検出する「Spy Audit」を使ったリポートでも,1台のパソコンから平均で25.4個のスパイウエアが検出されたとした。スパイウエア配布サイトも急増中。「2005年の初頭には約7万5000だったスパイウエア配布サイトが,現在は約30万になっている」(仲秋理佐子テクニカル サポート スーパーバイザー,写真右)。このデータは,ウェブルートが持つ「フィリアス」と呼ぶスパイウエア検出システムを使って調査した。

(山崎 洋一=日経コミュニケーション