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三菱電機が来春にも投入する予定のPLCモデム(モックアップ)
三菱電機が来春にも投入する予定のPLCモデム(モックアップ)
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シャープが開発中のPLC用モジュール(モックアップ)
シャープが開発中のPLC用モジュール(モックアップ)
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三菱マテリアルが独自開発したオーディオ用途向けのPLC用モジュール
三菱マテリアルが独自開発したオーディオ用途向けのPLC用モジュール
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 幕張メッセ(千葉市美浜区)で開催中の「CEATEC JAPAN 2005」に,高速電力線通信(PLC:power line communication)用モデムが数多く展示されている。高速電力線通信は,まだ国内での実用化が認められていないため,来年以降の市場投入に標準を合わせた製品もあれば,海外で既に発売しているものもある。

 三菱電機は,国内での利用に標準を当てた宅内モデムを初公開した。同社は既にスペインの電力会社エンデサやイベルドロラに,アクセス回線用の電力線モデムを出荷しているが,今回展示した宅内モデムは全く別のもの。松下電器産業とパナソニック コミュニケーションズが開発した電力線通信用モジュールを内蔵している。

 将来的には,松下が2005年3月に出荷開始予定の専用LSIを利用し,より小型のモデムを市場に投入する計画だ。ブースには,小型モデムのモックアップも展示した(写真上)。

 シャープは,米国の規制値に合わせて開発したモデムを参考出品した。シャープが加盟する業界団体「HomePlug」の定めた規格「HomePlug AV」に準拠している。最大伝送速度は200Mビット/秒。シャープでは今後,家電製品などに組み込めるごく小型の電力線通信用モジュールを開発する計画だという(写真中)。

 一方,三菱マテリアルは独自に開発したオーディオ用途向けの電力線通信用モジュールを出品した(写真下)。最大速度は4Mビット/秒。電力線通信というと高精細テレビ(HDTV)伝送がアプリケーション例に挙げられることが多いが,「実際にホーム・ネットワークでやり取りしたいのは音楽と考えている。音楽なら数百メガの高速性は不要。その分,価格を下げられる」(三菱マテリアル)。価格はオープンだが,参考価格は30ドルと安い。

(山根 小雪=日経コミュニケーション