ソフト開発のベンチャー企業であるHOWSは11月をメドに、Webアプリケーション開発ツール「AjaxBuilder(開発コード)」の出荷を開始する。Webアプリケーションの操作性を高めるための手法である「Ajax」を利用したWebページを容易に作成できる。Ajaxの開発ツールはまだ珍しい。価格は未定。

 AjaxはWebブラウザのプラグインやクライアント・ソフトを使わずに、Webシステムでクライアント/サーバー型のアプリケーションと同等の操作性や使い勝手を確保するための開発手法。主にJavaスクリプトやXMLといった技術を利用する。昨年以降、米グーグルや米アマゾン・ドットコムがWebサイトに利用し始めたことで注目を集めている。

 Ajaxを使うと、Webページを更新することなく、マウスの操作に合わせて画像を拡大・縮小させたり動画を表示することができる。例えば、マウスで指示した軌跡に沿って歩くキャラクタを表示させる、地図をクリックすることでその地域の写真を表示する、といった具合だ。

 AjaxBuilderでは、JavaスクリプトとXMLの組み合わせのほか、HTMLの拡張仕様であるDHTMLを利用できる。技術を担当する庄司渉副社長は「Ajaxといっても、XMLに固執してはいない。XMLを使うと処理が遅くなるため、DHTMLも選択できるようにした」と説明する。

 HOWSは企業ユーザー向けに、その企業のロゴやキャラクタを使えるようにするなど、AjaxBuilderのカスタマイズに有償で応じる。同時に、AjaxBuilderのOEM(相手先ブランドによる製造)供給も始める。また、簡易版の「AjaxBuilder Lite(開発コード)」のダウンロード販売を今年中に開始する予定。これら一連の施策を通じて同社は、来年11月までに2億円の売り上げを見込む。