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写真1 光ファイバによるインターネット接続と放送サービスの一体提供を発表するエネルギア・コミュニケーションズの佐藤稔取締役社長とオプティキャストの齋藤達郎代表取締役社長(左から2番目)
写真1 光ファイバによるインターネット接続と放送サービスの一体提供を発表するエネルギア・コミュニケーションズの佐藤稔取締役社長とオプティキャストの齋藤達郎代表取締役社長(左から2番目)
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写真2 エネルギア・コミュニケーションズが敷設する光ファイバのWDM用カプラー(中央上の光ファイバをつないでいる部品)
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 スカイパーフェクト・コミュニケーションズ(スカパー!)子会社で光回線での放送を手がけるオプティキャストと中国電力系の通信事業者エネルギア・コミュニケーションズ(エネルギアコム)は10月14日,放送とインターネットの統合サービスを広島県福山市で開始すると発表した(写真1)。11月1日から福山市の8万1000世帯を対象エリアとして,集合住宅と戸建ての両ユーザーへのサービス提供を始める。

 光ファイバはエネルギアコムが敷設。サービスはオプティキャストが放送の「ピカパー!」,エネルギアコムがインターネット接続の「MEGA EGG ファイバー」とIP電話の「MEGA EGG 光電話」をそれぞれ提供する。IP電話はNTTの固定電話番号を引き継げる。

 放送サービスはスカパー!で提供しているコンテンツのほか,地上波や衛星のテレビやFMラジオなど「合計で86のチャンネルが基本のプランで視聴できる」(オプティキャストの齋藤収中国営業所長)。地上デジタル放送も広島市内でのサービスが始まると同時に送信する予定。

 利用料金は,放送,インターネット,IP電話の3サービスを利用する場合で機器のレンタル料も含めて月額1万385円。加入後1年間は月額8075円,初期の工事費用を無料とするキャンペーンを来年1月まで展開する。放送もしくはインターネット接続のみの加入も可能。エネルギアコムの既存のFTTHユーザーも,工事によってオプティキャストのサービスが利用できるようになる。

 ユーザー宅に引き込む光ファイバは1本だけで,三つのサービスが利用できる。WDM(光波長多重)の技術で1本の光ファイバに,(1)放送,(2)インターネットの下り,(3)インターネットの上り,のそれぞれの信号を多重。カプラーと呼ぶ機器で,信号を合成したり分離したりする(写真2)。放送の信号は,ユーザー宅側でテレビにつながる同軸ケーブルと接続する。

 光ファイバを敷設するエネルギアコムによると「カプラーの価格が下がったため,WDMのサービス提供コストが安価になった。2本の光ファイバを引き込むより安価」(営業推進本部新サービスプロジェクトの村上雅洋氏)という。

 オプティキャストは,福島県・郡山市,横浜市,東京都,大阪市,名古屋市などそれぞれの一部地域でピカパー!のサービスを提供中。「今のところマンションで2000ユーザーが利用している。建築中のマンションも含めると導入可能な世帯数は約10万」(オプティキャストの齋藤達郎代表取締役社長)。戸建てへの展開は今回の福山市が初。「福山市は人口42万の大都市だが,ケーブルテレビ(CATV)が提供されていないため放送サービスへの需要が大きい」(齋藤中国営業所長)としてエリアに選択したという。