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 ソフトウエア開発の変更管理ツールを開発・販売する米セレナソフトウェアは、ソフトのバージョン管理や案件管理などを行う新製品「Serena ChangeMan Professional スイート9」の日本語版を発売した。ソフト開発の品質管理に加え、変更履歴を監査証跡に記録するなど企業のコンプライアンス(法令順守)のための機能も強化している。セレナソフトウェアのカール・シーボルト開発担当上級副社長(写真)に今後の戦略などを聞いた。

◆当社は設立して25年で日本市場に進出してから15年が経過した。全世界に1万5000のユーザーを抱える。実は、第1号ユーザーは日本企業のオリエントコーポレーションで、現在もなお当社の製品を使い続けている。新製品を発売する際には、まず、当社の開発現場で実際に使用してみて、使えると判断してからリリースするというやり方を採っている。

◆変更管理ツールは、以前はアプリケーション開発で使われていたが、最近では携帯電話やカーナビゲーションなどの組み込みソフト開発に利用されるケースが多くなっている。利用の割合は、アプリケーション開発で10%、組み込みソフトで75%とみている。組み込みソフトは、大勢のエンジニアが開発にかかわる上に、かなりの頻度で変更が発生するため、需要は高い。

◆組み込みソフトやアプリケーションの開発支援ツールとしてだけでなく、今後我々が注力しようとしているのが、コンプライアンスに役立つツールとして企業に提案することだ。ソフト開発上の変更点を管理するだけでなく、企業内のさまざまなドキュメントやビジネスプロセスの変化をしっかりと把握することで、コンプライアンス支援に役立ててもらう。これを、従来の“変更管理(Change Management)”ではなく、“変更統治(Change Governance)”と呼んでいる。

◆当社の製品を変更統治の用途で使われる割合はまだまだ小さいが、向こう2~3年で20%に引き上げたい。これまでの利用者層は主にソフト開発技術者が中心だったが、経営層やスタッフ部門も利用できるツールとして提案していく。これにはコンサルティングも必要になる。今後は、コンサルティング力のあるソリューションプロバイダと積極的に協業したい。

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