PR

 日本IBMは10月19日,最大1024台のテープ装置を仮想的にマウントできる仮想テープ装置「Virtualization Engine TS7510」を発表した。10月28日に出荷する。

 TS7510は,ラック型のきょう体内にハードディスクとテープ装置,テープ・ローダー,仮想化エンジンなどを内蔵している。SANを介して,サーバーとTS7510を接続すると,サーバーからはTS7510を仮想的なテープ装置として認識できる。

 サーバーで仮想テープ装置にバックアップすると,実際にはTS7510に内蔵したハードディスクにデータが保存される。このため,バックアップ/リストアの時間を大幅に短縮できる。

 TS7510のハードディスクにバックアップしたデータは,必要に応じてテープにコピー/移動が可能。また,TS7510は最大1024台のテープ装置として認識されるので,サーバーの台数分のテープ装置を購入する必要がなく,コストを削減できる。

 このほかTS7510は,IPネットワーク経由で遠隔地にあるTS7510にデータをコピーして災害対策に役立てる機能や,外部のIBM製テープ・ライブラリと接続する機能などを備える。価格は,2744万8000円(税抜き)から。Windowsサーバーなどオープン系のサーバーから利用できる。

 ハードディスクとテープ装置を一体化したストレージ製品には,サーバーから仮想ディスクとして認識させる製品と仮想テープ装置として認識させる製品がある。日本IBMの佐野正和ストレージ・システム事業部製品企画ソリューション担当部長は,「バックアップ・ソフトの中には,テープにしかバックアップできなかったり,テープにバックアップしないとバックアップ・データのバージョン管理ができなかったりするものがある。こうした場合は,仮想テープ装置の方が適している」と説明する。

 日本IBMでは,電子メール,アクセス・ログ,監視カメラの映像データなど,増大する電子データを保管する用途で,TS7510の需要を見込んでいる。