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 日本IBMは、ディスクストレージをテープライブラリとして使える仮想テープストレージ「IBM Virtualization Engine TS7510」を10月28日から出荷する。ハードディスクを論理的な多数の磁気テープに仮想化することで、サーバー側の構成は磁気テープにデータをバックアップする仕組みのままで、データをディスクに保存できるようにする。

 TS7510を使えばテープの物理的な検索や入れ替え作業が不要になるため、通常のテープライブラリを使う場合に比べてデータのバックアップ/リカバリを高速化できる上に、作業も一元化できる。「企業のサーバー数やデータ量が急激に増加したことで、バックアップ/リカバリの運用担当者にかかる負荷が問題になっている」(薮下真平ストレージ・システム事業部事業部長)という。

 バックアップを一元化をテープライブラリで実現しようとすると、大規模で高価な製品が必要となる。ディスクストレージを使いたくても、企業のバックアップシステムは、システム構成や人の運用がテープを前提としていることが多く、簡単には移行できない。そのため、構成をあまり変えずに運用を一元化できる仮想テープへのニーズは増えている。

 さらに、遠隔地にある同型機にIPネットワーク経由でデータを転送できるため、「災害対策を考えるユーザー企業への訴求力が強く、販売上の大きな武器になる」(ストレージ・システム事業部製品企画の佐野正和ソリューション担当部長)という。データを本物のテープに移動、コピーすることも可能だ。この場合に使えるテープライブラリはIBM製の「3494/3584テープ・ライブラリー」に限られる。

 薮下事業部長は、「ターゲットは中堅企業と大企業。直販部隊と販売パートナーの両輪で売る」と語る。TS7510は最大8192本分の仮想テープとして動作し、価格は2744万8000円からとなっている。「パートナーは市場にニーズがあることを分かってくれたが、新しい製品でもあり具体的に提案・導入するとなると、パートナーへのトレーニングやガイドが必要になる。そのための準備も始めている」(同)という。

 日本IBMは併せて、今後出荷するストレージ製品のブランド名を「TotalStorage」から「System Storage」に変更すると発表した。新ブランド製品の第1弾として、中小規模システム向けテープライブラリ「IBM System Storage TS3310」と、テープドライブ「IBM System Storage TS1120」を10月28日から出荷する。

 TS3310は標準方式であるLTOテープを使うテープライブラリで、最大搭載テープ数を122本まで拡張できる。TS1120は、IBM独自方式である3592テープを使うためのテープドライブで、サーバーに接続したりテープライブラリに搭載したりして使う。価格はTS3310が541万5000円から、TS1120が584万4000円からとなっている。

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