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 日本IBMは10月19日、UNIXサーバーやIAサーバーなどで利用できる仮想テープ装置「IBM Virtualization Engine TS7510」を発表した。発表された製品は、米IBMが7月に発表したシステム製品事業の新戦略「IBM システムズ・アジェンダ」に基づくもので、メインフレームの「IBM System z9」、UNIXサーバーの「IBM System p5」に続く第3弾である。

 仮想テープ装置とは、サーバーに対して、ハードディスクを論理的な複数の仮想テープ・ドライブと認識させるもの。一般のテープ装置は、データの読み書きの前処理に時間がかかる上、同時にアクセスできるテープの数の上限は物理的なテープ・ドライブの数である。その点、仮想テープ装置なら前処理が必要なく、多くの仮想ドライブを作成して並列に処理できる。これによって、サーバーから見たテープ装置への読み書きを高速化できる。

 サーバーとテープ装置の間に仮想テープ装置を設置すれば、長時間のデータ・バックアップなどでサーバーの処理時間を短縮できる。仮想テープに保存したデータは、後からテープ装置にコピーする。TS7510に接続できるテープ装置は、現状ではIBM製の「3494/3584テープ・ライブラリー」に限られる。

 TS7510は最大1024個の仮想ドライブを作成できる。価格は2882万400円~で、10月28日から出荷する。また今回は、テープ装置「IBM System Storage TS3310」と「IBM System Storage TS1120」も同時に発表した。TS3310は、LTO-G3の高速なデータ・カートリッジを搭載する。カートリッジ一つ当たりの最大容量は400Gバイト(非圧縮時)。最大データ転送速度は非圧縮時で80Mバイト/秒。TS1120は、100Mバイト/秒(非圧縮時)のデータ転送が可能で、最大500Gバイト(非圧縮時)の独自仕様のカートリッジを搭載する。価格はTS3310が568万5750円~、TS1120が613万6200円~。出荷開始は10月28日。