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 ナムザック・ジャパンは10月19日、携帯電話のパケット通信を使った定額通話サービス「Arrowfone」を発表した。通話機能を実現するアプリケーション・ソフト(ソフトフォン)を携帯電話にダウンロードして使う。今年12月にサービスを開始する予定である。料金は、パケット通信料込みで月額5000円程度。通話が少ない顧客には、より安い料金も設定する。

 同社は、カナダのソフト開発ベンチャー、ナムザック・ラブスの日本法人。今後、ボーダフォンとMVNO(仮想移動体通信事業者)契約を結んで、法人を対象にサービスを展開する計画だ。アプリケーションが動作する端末は現在「NK702」のみだが、サービス開始後に順次、対応機種を増やしていく。フュージョン・コミュニケーションズのIP電話サービスとの相互接続も予定している。

 筆者が記者会見後にデモ端末を借りて通話したところ、音質は通常の携帯電話並みと感じた。ただし、音声圧縮の処理負荷のせいか遅延が大きく、会話には多少の馴れを必要とする。

 Arrowfoneは、月額5460円で指定番号と話し放題になる「ボーダフォン・モバイル・オフィス」や、同2900円の「ウィルコム定額プラン」といった定額通話サービスとの競合が予想される。これに対しナムザック・ジャパンの福元無外社長は、「今後、多様なサービスを追加することで、全体としての割安感を出したい」と話す。来年初頭に文字によるチャットを提供し、その後電子会議などのサービスも提供する。

 ナムザック・ジャパンはサービス開始後の1年間で、10万件の契約獲得を目指す。既に、日本システムウエア(NSW)のデータセンターに、10万回線分に相当する処理能力のIP電話サーバーを用意した。オリックス・グループとヤマトシステム開発が大規模導入を検討しているという。