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 Microsoftが10月19日に公開したExchange Server 2003 Service Pack 2(SP2)には,PDAのデータを遠隔操作で消去できる新機能「リモート・ワイプ」が搭載されている(関連記事)。PDAを紛失したり,盗難に遭ったりした場合,情報漏えいを防止するのに役立てられる。

 この機能が働くのは,サーバー側にExchange Server 2003 SP2を,クライアント側にWindows Mobile 5.0搭載のPDAを,それぞれ利用した場合である。

 まず,PDAの紛失・盗難が発覚したら,Exchangeサーバーの管理者が該当するPDAにリモート・ワイプを設定する。Windows Mobile 5.0搭載のPDAには,DirectPushという機能が搭載されており,一定時間ごとに自動的にExchangeサーバーと通信させることが可能。この通信時にリモート・ワイプのコマンドをPDAが受信すると,PDAのローカルにあるメールボックスのデータを消去する。

 また,PDAには「ローカル・ワイプ」という機能もある。これは,Exchangeの管理者が設定したポリシーに従って,ローカルのデータを自動的に消去するものである。例えば,「ログオンに3回失敗すると,メールボックスのデータを消去する」といったポリシーを設定できる。ポリシーは,Exchangeサーバーとデータを同期するときにPDAへ配信され,PDAのユーザーはこのポリシーを変更することはできなくなっている。

 これらの機能を利用すると,企業で大量のPDAを導入する場合でも,セキュリティを保って運用できる。ただし,Windows Mobile 5.0を搭載したPDAは,国内ではまだ出荷されていない。ウィルコムは,Windows Mobile 5.0を搭載したスマートフォン「W-ZERO3」を12月上旬に出荷する予定。このほか,2006年初めには各メーカーからWindows Mobile 5.0搭載PDAが出そろう見込みである。