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 USENは10月20日,2004年9月1日から2005年8月31日までの業績である2005年度8月期の連結決算を発表した。売上高は前年同期比26.4%増の1541億4800万円。営業利益は同69.7%増の95億3100万円と増収増益を達成した。ブロードバンド,通信事業の加入者増や赤字幅縮小が功を奏し収益が改善した。ただし,2005年4月に開始した無料動画配信サービス「GyaO(ギャオ)」への投資などが影響し,目標としていた営業利益100億円には達しなかった。

 宇野社長は決算の発表の席上,今後の核となる事業としてGyaOを強調,多くの時間を割いて説明した。GyaOの加入者数は「想像していた以上の伸び。昨日までに299万人のユーザーが登録し,本日中に登録者数が300万人を突破するのは確実」(宇野社長)という現状を語った。一人当たりの視聴時間も伸びており,結果として1週間当たりの総視聴時間も120万時間を超えたことを明らかにした。

 GyaOの収益は民放のテレビ番組と同様に広告に頼っているが,この面でも順調に立ち上がりつつある現状を説明。「登録者数の増加につれて,広告クライアントも増えている。最近では大手のクライアントも獲得し,ターゲット広告のメディアとして期待されている」(宇野社長)と述べた。

 宇野社長は,10月14日に発表したNTT東日本との光インフラ,コンテンツの両面における提携についても触れた。インフラ面の提携では,ラストワンマイルから中継網,上流ネットワークまでNTT東日本の「Bフレッツ」を活用,マンション内の配線やメールやコンテンツなどをUSENが提供する形を取る。「これによって,ブロードバンド・ユーザー獲得の投資効率と収益率を上げることが可能。これまでUSENでは,都市部の集合住宅在住者を中心とした900万世帯をターゲット層としていたが,NTTとの協業によって,戸建てを含む全国4000万世帯のユーザーも対象になる」(宇野社長)とメリットを語った。

 コンテンツ面での提携は,GyaOのコンテンツをNTT東日本の動画配信サービス「フレッツ・オンデマンド」に提供する形となる。「コンテンツ,インフラの両面でNTTグループと連携することで,通信・放送融合市場の覇者となることを目指す」(宇野社長)と意気込みを語った。

 このような同業他社との柔軟な連携について,宇野社長は「コンテンツ・プロバイダーとはもちろん,ネットワークの世界でも良好な関係を築けるのは,メディアとコンテンツが一体化しているUSENグループならでは」と語り,同社のポジションの独自性を強調した。