エクストリームネットワークスは10月21日,無線LANスイッチ製品群「Summit WM シリーズ」を発表した。製品は,最大50台のアクセス・ポイント(AP)を管理できる「Summit WM100 switch」,200台までサポートする「Summit WM1000 switch」の2種類。2006年1月に出荷を予定する。
最大の特徴は,米オートセル・ラボラトリーズの電波最適化技術「AutoCell」機能をサポートしたこと。周辺の電波状況や接続するAPの状態から,自動的にチャネルや電波の送信出力を調整できる。これにより,無線LAN同士の電波干渉による無線通信速度の低下を防ぐことができるようになった。
VoIP(voice over IP)関連の機能も強化されている。無線LANのセキュリティの規格「IEEE 802.11i」に対応し,認証処理の部分を高速化。それに伴ってローミング処理が高速化されたという。エクストリームは「一般的にはローミング時間は50ミリ秒が一つの目安だが,Summit WMシリーズでは40ミリ秒まで抑えた」という。米スペクトラリンクが開発した独自プロトコル「SVP」(spectralink voice priority)に対応し,無線区間で音声の帯域を確保できるようになった。
価格は,Summit WM100 switchの最小構成が332万円(税抜き)から。ライセンス費用は含んでいない。