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SAP Labsのヴァンデルー氏 「ABAPによる開発を手がけるパートナは、今後もその資産とノウハウを生かせる。そうしたパートナは今後も“食いっぱぐれず“に済むか? もちろんだ」。SAPの研究開発機関、SAP Labsで市場開発 エンジニアリング・チームのバイスプレジデントを務めるカイ・ヴァンデルー氏(写真)はこう強調する。

 SAPは、同社版のSOA(サービス指向アーキテクチャ)に当たるESA(エンタープライズ・サービス・アーキテクチャ)を推進している。ESAでは、同社のERPパッケージ(統合業務パッケージ)の開発言語であるABAPに加えて、Javaや .NETをサポートしている。「これまでの経験から、SAPの製品だけでは顧客の要求に応えられないと分かった。だから、パートナやユーザーに対してオープンな姿勢を採ることにした」(ヴァンデルー氏)。

 ヴァンデルー氏は、「ESAでも、パートナは自社の優位性を保てる」と説明。「ABAPに強みがあればABAP、Javaに強みがあればJavaを利用することができる」(同)。ただし、これといった強みを持たないパートナは今後、ビジネスを伸ばすのが困難になる可能性もある。

 同氏によれば、SAPが今後、ESAに関するパートナとして強化したいと考えているのは大きく2種類。一つは、IBMやインテル、ヒューレット・パッカードなど世界規模で展開しているベンダー。「これらのベンダーと共同で研究開発を進め、ユーザーやパートナに恩恵をもたらす最新の技術を提供する」(ヴァンデルー氏)。もう一つは、「規模の大小を問わず、SAPのプラットフォーム上で革新的なアプリケーションを提供してくれるパートナ」(同)という。

 ヴァンデルー氏は、「SAPは複数のアプリケーション・ベンダーを買って顧客を増やそうなどとは考えていない」と、固有名詞は出さなかったもののオラクルについて言及。「当社はSAPという単独の“のれん”の下で、アプリケーションを提供し続けてきた。我々のように顧客のビジネス・プロセスを知りつくしているベンダーはない」と自信を見せる。