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 NECと米ユニシスは10月26日、技術提携(関連記事)によって両社で共同開発する次世代サーバーのロードマップを明らかにした。まず2007年にIA-32対応で最大16way構成のサーバーを出荷し、2008年にIA-32/64対応で最大32wayのサーバーを市場投入する。

 次世代サーバーでは、インテル製プロセサ上で両社のメインフレーム用OS(米ユニシスのOS2000とMCP、NECのACOS)や、UNIX、Linux、Windowsが稼働する。NECが全OSに対応できるチップセットを開発・生産し、米ユニシスのClearPath/ES7000、NECのi-PX9000/NX77000i/Express5800(4way以上)の後継機として、両社がそれぞれ販売する。

 IA-32対応サーバーを先行投入する理由は、「.NetやJ2EEアプリケーションのIA-64対応が進んでいない。メインフレームの代替としてLinuxを推進するには、主流であるIA-32を優先する必要があった」(米ユニシス エグゼクティブ・バイス・プレジデントのピーター・ブラックモア氏)。NECの小林一彦専務も、「IA-64はハイエンドの中でもさらに大規模分野でしか使われていない。IA-32のサーバーを少しでも早く提供することが大切だ」と説明する。

 次世代サーバーのチップセットは両社で共同開発するが、開発コストはNECが全額負担する。「もともとNEC側にIA-32/64のチップセットを自社開発する計画があり、今までの予算の範囲内で開発できる」(小林専務)。

 サーバーの生産は、NECの生産子会社(NECコンピュータテクノ)が担当する。米ユニシスへはOEM(相手先ブランドによる生産)提供する。ユーザーの要望に応じてディスク構成などを変えるBTO生産で、受注から出荷までのリードタイムは4日が目標だ。保守サポートは、国内ではNECと日本ユニシスがそれぞれ担当するが、国外では米ユニシスがNECから請け負う。
 
 NECは2007年から2010年の4年間で、米ユニシス向けに2万2000台、NEC向けに約1万5000台の合計約4万台の出荷を見込む。IDCの調査によれば、ハイエンド・サーバー(約500万円以上のWindowsサーバー)の世界シェアは、米ユニシスが33.1%、NECは6.8%ある。「2社連合ならIBMやサンマイクロシステムズなどと十分に競争できる。2社で40%あるシェアを、45%、50%と引き上げていきたい」と小林専務は意気込みを見せる。

 今回の提携には、次世代サーバーの共同開発のほか、(1)ミドルウエア・コンポーネントの相互利用、(2)セキュリティ分野や通信分野でのソリューション協業、(3)NECから米ユニシスへの保守サービス委託、(4)米ユニシスからNECへのシステム構築方法論での協力、が含まれている。