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 ライブドアは,公衆無線LANサービス「livedoor Wireless」の有償サービスを12月1日に延期した。同社のホームページで10月25日に告知した。延期はこれで2度目。「工事が遅れて今の基地局配置のままではユーザーの期待に答えられない」と同社ネットワーク事業本部の照井知基執行役員上級副社長は延期の理由を説明した。

 もともとlivedoor Wirelessは有償サービスを10月1日に開始する予定だったが,11月1日に延期することを8月末に発表。今回の延期はサービス開始直前に決定したため,提携各社にも影響を与えている。

 公衆無線LANのアグリゲーター(複数の公衆無線LANサービスを1契約で利用できるようにするサービス)であるトリプレットゲートは,11月1日からlivedoor Wirelessを同社のサービスに加える予定だった。同社の池田武弘代表取締役CEOは「延期を知ったのは(告知当日の)25日。キャンペーンなども考えていたので仕切り直さなければ」と困惑を隠さない。

 livedoor Wirelessの有償サービス開始に合わせてセキュリティに関する共同キャンペーンを予定していたトレンドマイクロも「現在情報を収集中」(同社広報部)としており,その対応に苦慮している。

 京セラコミュニケーションシステム(KCCS)もライブドアとの提携サービスを予定していた1社。11月1日から同社のモバイル通信サービス「KWINS」のサービス・メニューにlivedoor Wirelessを加える予定だったが,「24日にメールで延期の報告を受けた。現在書面での正式な連絡を待っている段階」(KCCSの担当者)という。

 自動販売機に無線LANの基地局を設置するためにライブドアと提携した独立系の自動販売機販売・設置事業者であるホーキングは25日のライブドアとの定例会議で延期を知ったという。「ホーキングとして延期による悪影響はないが,ライブドア側からは自動販売機への基地局設置に対する期待がより大きくなってきた。現在,設置可能な自動販売機を早急にリストアップしているところ」と同社の小林令子執行役員は述べる。

 ライブドアは10月末時点での開通局総数は1200カ所であると公表。当初予定していた山手線内2200カ所の予定が大幅に下回っている。なお,既に接続試験サービスを申し込んでいるユーザーは,11月30日まで引き続き無償で利用可能。初期費用無料特典も12月末まで延長するとしている。

(大谷 晃司=日経コミュニケーション