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会場はぎっしり満員で立ち見もでるほどの盛況だった
会場はぎっしり満員で立ち見もでるほどの盛況だった
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 「経営戦略のないところにITはない。ITなくして経営戦略の実現はない」----。PC+デジタルの総合展示会「WPC EXPO 2005」と併催しているWPCフォーラム2005で、経済産業省の野口正商務情報政策局情報化人材室長はこう力説した。


 同フォーラムの中堅中小企業向け講座「中堅中小企業のIT活用成功の秘訣」には、経産省の野口氏が講演することもあってか、会場の会議室が満杯になり、立ち見が出るほどの盛況を見せた。


 講演は、経済産業省の「IT経営応援隊」が選定した、IT導入で優れた成果を上げている中小企業を選んだ「IT経営百選」の紹介が中心。いくつかの企業を例に挙げて、中小企業がIT化に成功するためのキーポイントを解説した。


 ポイントとは、1:トップの意識、2:ビジネスモデルへのこだわり、3:満足度経営の3つ。1は「トップが意欲満々でも社員にどこまで浸透させられるか」、2は「自社の強みに特化して価格競争からいかにして抜け出すか」、3は「顧客満足は当たり前、従業員も満足させられるか」と、それぞれのポイントに関する課題も指摘した。


 具体的な企業の例としては、相見積もりを一切せずに4億円の売り上げで5000万円の利益を上げている中田製作所、1本の発注でも制作する東海バネ、中堅中小ながら日本で最高品質のSCM(サプライ・チェーン・マネジメント)を成功させているメリーチョコレートカムパニー(当サイトでコラム連載中)、どこでどんな靴下が売れているかを完全に把握し売れ残りを出さないダン(当サイトでケーススタデイを連載、1回目、2回目、3回目、4回目、5回目)などを挙げた。


 最後に野口氏は「今EA(Enterprise Architechture)と呼ばれる、企業全体を最適化する試みが注目を集めている。こうした試みは、中小企業の方が実行しやすい」と指摘。「ITはしょせん道具、目標実現のためにうまく使って欲しい」としめくくった。


 なお、「IT経営百選」の最優秀賞受賞企業は以下の通り。


東海バネ工業、メリーチョコレートカムパニー(コラムはこちら)、中田製作所、ネイチャー生活倶楽部、アースダンボール、日本ノーベル、昭和電機、ビッグ、山崎文栄堂(記事1回目、2回目、3回目)、カナジュウ・コーポレーション、21、久米繊維工業、浜松倉庫、アキュラホーム、ダン(当サイトでケーススタデイを連載、1回目、2回目、3回目、4回目、5回目)、サンコーインダストリー、明豊ファシリティワークス、武蔵野、越後製菓、カブドットコム証券、タカヨシ、シャボン玉石けん、カルソニックハリソン、伊澤、三州製菓、宮崎本店


(本間 康裕=SMB+IT)