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 「Oracleのクラスタリング機能RAC(Real Application Clusters)は、9iの段階で完成したと言っていい。10gでは、ロード・バランスの仕組みも変更し、キャッシュ・フュージョン自体の性能も向上した。次はRACの技術を応用して、システムを自己管理できることが目標だ」。米オラクルで、RACの開発チーム責任者であるアンジェロ・プルシーノ クラスター&パラレルストレージテクノロジー担当のバイス・プレジデント兼アーキテクト(写真)は、RACの将来についてこう語った。

 RACはもともと高可用性、負荷分散、拡張性の向上をねらった機能である。10gになり、専用の独自クラスタリング・ソフトを搭載し、フェールオーバー時間を短縮。加えて、データベース・サーバーへの負荷に応じて、接続先を分散したり、動的にノードを拡張したりできるようになった。もう一つの重要な機能、ストレージ管理機能「ASM(Automatic Storage Management)」により、Oracle Databaseのデータ・ファイルを自動的に分散させ、ディスクI/Oのチューニングが不要になった。データベースを停止することなく、ディスクを追加することもできる。

 「ASMやキャッシュ・フュージョンによって、ハードウエアに依存することなく、データベース・サーバーの拡張性を高めることができた」(プルシーノ氏)。米オラクルが次に狙うのは、システム全体の自動管理機能の強化だ。RACで培った負荷分散の技術を応用し、アプリケーションのレイヤーにまで自己管理できるようにする。データベース・サーバーからアプリケーション・サーバー、キャッシュ・サーバーまで複数の階層を監視する。レスポンス時間が悪化するような事態が発生すると、リソースを自動的に拡張できるようにする。ただし、次期版の提供時期は未定という。