インテルは2005年11月2日,「デュアルコアXeon 7000」(開発コード名:Paxville MP)シリーズの2製品の出荷を開始したと発表した。出荷したのは,3GHz動作の「7040」(2次キャッシュは2Mバイト×2)と2.66GHz動作の「7020」(同1Mバイト×2)。Xeon 7000×4個以上のマルチプロセッサ動作に対応する。いずれも仮想化支援技術の 「Virtualization Technology(VT)」を実装。仮想化ソフトの対応を待ち,2006年初頭にBIOSの更新によって同機能を有効化する予定である。

 その他の主な仕様は以下の通り。製造プロセスは90nmルール。熱設計の目安となる消費電力は165W。仮想マルチプロセッサ機構のHyper-Threading Technologyを組み込み,計4スレッドの同時実行が可能。64ビット拡張命令 「Extended Memory 64 Technology」,アドレス空間に実行禁止属性を付けられる「Execute Disable Bit」を備える。

 2006年初頭には, FSBを667MHzから800MHzに引き上げた「7041」(3GHz動作)および「7030」(2.80GHz動作)を投入する。価格は1000個ロット時で,3GHz動作の「7040」「7041」が36万円,2.80GHzの「7030」が22万5000円,2.66GHz動作の「7020」が13万5000円。

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