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MSRのRick Rashidシニア・バイス・プレジデント
MSRのRick Rashidシニア・バイス・プレジデント
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 マイクロソフトは11月7日,東京・港区で「マイクロソフト産学連携研究機構 第1回シンポジウム」を開催し,同社が7月に設立した「マイクロソフト産学連携研究機構」(IJARC:Microsoft Institute for Japanese Academic Research Collaboration)の研究テーマの中間報告や,米Microsoftの研究開発会社Microsoft Research(MSR)の成果などを紹介した。

 基調講演はMSRのRick Rashidシニア・バイス・プレジデントが行った。同氏は1991年のMSR設立から振り返り,「基礎研究があるからこそ,迅速な製品開発に対応できる」ことを強調した。1993年の「ウォレットPC(お財布PC)」の構想が現在の「Windows Mobile 2005」やTablet PCの開発につながり,1993~1996年の「MSケーブルTV」や1993年のメディア・サーバー「Tiger」(開発コード名)が現在のIPテレビ分野における主導的な立場を築いていると実例を挙げる。そしてプログラムのモジュール化技術や自動エラー検出技術などが,同社の開発の基盤になっているという。現在の研究に関しても,(1)通常のテーブル上にあるものを感知してインタラクティブな入出力が行える「TouchLight」というデバイス,(2)複数枚の集合写真から合成して全員がベストな表情になるデジタル・モンタージュ技術,(3)天体データのサーバー・システム,などを紹介した。

 シンポジウムでは,IJARCのディレクタである東京大学 池内克史教授の初年度の研究テーマの紹介や,同大学 辻井潤一教授や五十嵐健夫助教授などによる中間発表,パネル・ディスカッションなどが行われた。

 マイクロソフトでは同日,(1)IJARCの2007年度の共同研究の公募を開始,(2)4名の大学院生に奨学金とインターンシップを提供するフェローシップの発表,(3)東京大学内にマイクロソフト先進教育環境寄附研究部門(仮称)を設置して3年間で1億2000万円以上の資金を提供する,などの産学連携支援策を発表した。