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 「半年後には、インテル製プロセサのすべてがデュアルコアになる。さらに将来は、20もしくは30コアを超えるメニーコア(マルチコア)・プロセサを提供できるよう、インテルは研究開発に注力している」。米インテルでコーポレート・テクノロジ統括本部長を務めるジャスティン・R・ラトナー氏は11月8日、都内で開催した技術説明会で、マルチコアへの取り組みを強調した。

 処理性能の高いマルチコア・プロセサを実現する手段として、ラトナー氏は「トランザクショナル・メモリー」と呼ぶ新しいメモリー管理の仕組みを挙げる。複数のスレッドに分割したトランザクションを管理し、データの一貫性を保ちながら複数のコアでメモリーを共有する仕組みだ。今年8月に開催したシステム開発者向けイベント「Intel Developer Forum(IDF)」で発表したものだ。

 現在のデュアルコア・プロセサでは、データの一貫性を保つために、一方のコアで使っているデータをロックし、もう一方のコアがデータを書き換えないようにしている。「トランザクショナル・メモリーを使えば、複数のコアで同時にメモリー上のデータを更新できるようになる。データのロックが発生しないため、処理性能は飛躍的に向上する」(ラトナー氏)。

 さらに、さまざまな処理内容に対応するため、「1つのプロセサ上に、シングルスレッドの処理性能が高いコアと、マルチスレッドの処理性能が高いコアを混ぜて配置することも検討している」と、ラトナー氏は明かす。

 このほかラトナー氏は、無線LANの送受信機能を備えたCMOSチップセットや、人や物の位置や動きを自動的に認識するセンサーなどを、現在開発していることを表明。「マイクロプロセサだけでなく、あらゆるプラットフォームを提供できる企業に、インテルは変革する」と強調した。