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 DSL大手のアッカ・ネットワークスは11月9日、2005年第3四半期(7月~9月)の決算を発表した。売上高は前年同期比3.1%増の101億2400万円、経常利益は同8.6%減の5億7500万円だった。増収の要因は、企業向けDSL回線の提供が前年同期比16%増と好調だったこと。「個人向けDSL回線の加入純増数は減っているが、企業向けの需要は高まっている」(坂田好男 代表取締役社長)。

 「現時点で企業向けの大口案件などの受注残が約9100回線ほどある。第4四半期(10月~12月)は、そのうち約2500回線の増加が見込める」(坂田社長)。そのため、2005年度通期の経常利益予想は変更しない。

 しかし、将来的に見れば、DSL回線に依存するビジネスに大きな飛躍はない。そこで同社は、光ファイバを利用したサービスの拡充と、システム構築・運用サービスを新規事業として育てる計画だ。「今回の減益の理由も、新規事業への投資」(坂田社長)である。

 光ファイバを使った接続サービスは、USEN子会社のユーズコミュニケーションズ(UCOM)との提携によって実現。「12月1日から個人向けサービスを開始する。エリア拡大のため収容局も増設し、9月時点では184局だったところを年内には411局に増設。本格的に面展開を開始する」(坂田社長)。料金形態や対応プロバイダなどは、まだ決まっていない。

 システム構築・運用は、同社が「M2M(Machine to Machine)」と呼ぶ分野に特化する。M2Mとは、センサー・ネットワークやICタグなどを使ったシステムのこと。11月あたまからは、国内の食品工場と提携して、工場内の温度や湿度を監視する実証実験を行っている。来年には、工場内の温度や湿度、ガス圧など監視するASPサービスを開始する予定だ。